先天性サイトメガロウイルス感染症

●先天性サイトメガロウイルス感染症

「サイトメガロウイルスの母子感染による胎児への影響は、重症の場合、流産や死産があり、また妊婦健診で行われる超音波検査で、胎盤や胎児の発達の異常が観察されることがあります。」
代表的な症状に難聴があり、しばしば遅発性または進行性になります。

また、精神運動発達遅滞、てんかん、視力障害、自閉症なども多いです。

「サイトメガロウイルスは、口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスや水疱瘡の原因となる水痘ウイルスと同じヒトヘルペスウイルスの仲間です。日本人の半数以上は感染しているとされており、どこにでもいるありふれたウイルスです。感染経路は唾液や尿などといったヒトの体液です」

「性感染もありますが、最も多いと考えられるのは乳幼児からの感染で、妊娠中に上の子を育てるお母さんや、小さな子どもと接する機会が多い保育士さんが妊娠した場合は特に注意が必要。

ウイルス感染した子どもの世話をするときに、例えばオムツ替えの時に手におしっこがついたり、子どもの食べ残しを同じスプーンで食べたり、よだれがついたおもちゃに触れた手で口や目に触れる、といったことで感染する可能性があるので、手洗いなどの予防が大事なのです」

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