先天性風しん症候群

●「先天性風しん症候群」

先天性風しん症候群は、予防接種で防げる障害

「風しんでもっとも注意が必要なのは、妊娠20週頃までの妊婦に感染することで起きる先天性風しん症候群(CRS)」
抗体保有が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、胎児にも感染し、先天性心疾患や難聴、白内障などの障害を引き起こす。

障害の発生率は、
妊娠1ヵ月(0~3週)で50%以上、
2ヵ月(4~7週)で35%、
3ヵ月(8~11週)で18%、
4ヵ月(12~15週)で8%
で、
特に妊娠初期の感染リスクが高いとの報告がある。
風しんウイルスの感染、そして先天性風しん症候群を防ぐ方法は「予防接種」を受けることだけだ。たった2本の注射で、99%の人が、長期に続く風しんの抗体を持つことができる(女性は妊娠前に2回の予防接種が推奨されている)。

風しんはインフルエンザよりも感染力が強く、隣に居合わせていると、咳やくしゃみ、会話で飛び散る唾液の飛沫を吸い込むことで感染する。


定期接種がなかった年代

「1979(昭和54)年4月1日までに生まれた男性(39歳以上)」
「1962(昭和37)年4月1日までに生まれた女性(56歳以上)」
は、ワクチンの接種を受けていません。


「1990(平成2)年4月1日までに生まれた男女(28歳以上)」
は、ワクチンの接種を1回しか受けていません。

定期接種として2回接種していない世代の方は、合計2回以上のワクチン接種を行うことが必要です。

また、定期接種があっても、ワクチンを打っていない人もいます。


2012~2013年
日本で風しんが流行した。
原因は、海外から持ち込まれたウイルスにより、国内で感染した患者が増加したため。

2013年の年間患者数は1万4344人2012年10月~2014年10月の2年で、先天性風しん症候群が45例も報告された。

この記事が参加している募集

#とは

57,914件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?