大量のマンガ読書で、〝英語のリスニング”も伸びを実感!? - Langaku学習体験談 No.1(アニメ監督・平川哲生さん)
読めば読むほど英語が身につくマンガアプリ『Langaku』のプロダクトマネージャー・山中です。
以前、何気なくTwitterを見ていたところ、アニメ監督の平川哲生さんが以下のようなツイートを投稿されていたことに気づきました。
アニメ業界の第一線で活躍されてる方が英語学習をされていること、しかもLangakuを使ってくださっていることが珍しいなと思い、どういう風にお役に立っているのか取材をさせていただけないかとお声がけしてみたところ、今回ご快諾をいただけましたので、インタビューの模様をnoteにまとめてみました。
Langakuの利用の仕方だけでなく、アニメの最前線で活躍される方のお話としても興味深い内容になっています。ぜひ最後までご覧ください!👍
アニメ現場の英語事情🎞️
——それでは、平川さんについて簡単に自己紹介をお願いします。
平川哲生です。20年ほどアニメーションの監督をしたり、脚本を書いたり、アニメーターとして作画する仕事をしています。
——初めてツイートを拝見した際、アニメ監督の方が英語学習をされているのが珍しいなと感じたのですが、いつ頃から学習されるようになったのでしょうか?
社会人になってからは、ときどき思い立っては英語の勉強をして、なかなか効果が感じられなくてやめるのをくり返してました。ダイエットと同じ状態でしたね(笑)。
——なにか学習を始めるきっかけがあったのでしょうか?
元々趣味で、日本語に翻訳されてない本やマンガを読んだり、ゲームをやったり、映像を見たりしていたのですが、そのうち仮想通貨とか最新テクノロジーに関して調べるようになって、そうするとほとんど日本語の情報がないんです。それで、英語で情報を探したりしている内に、本格的に学習をしようかなと思うようになりました。
——なるほど。最近ではAIの情報も英語圏が中心ですしね。ご自身のアニメのお仕事ではどうなのでしょうか?
今まさに海外アニメの仕事でドタバタしています(笑)。先日海外取材も色々あって一人で行くことになりましたし、絵コンテも今は英語で書いていますね。
——絵コンテも英語なんですか…! 確かにその方が海外企業のやりとりもスムーズそうですが、アニメ演出の重要なパートですでに英語が必要になってきているんですね。
もともと海外の仕事はたくさんあったんですが、今後はさらに増えるでしょうし、私も英語を使う仕事を増やしていきたいと考えています。海外だと、国内のアニメにないような表現や作品にも挑戦しやすいですしね。
——それは楽しみですね。
たくさん読むことで英語の伸びを実感📚
——率直に、なぜLangakuを利用しようと思われたのですか?
たまたま語学系YoutuberがLangakuを紹介してたんですよ。私はマンガが好きなので「これは面白そう」と思って試してみたんです。そしたらハマりました。
——「多読(※)」という学習方法は元々ご存知だったのでしょうか?
そうですね。実は英語多読、イマージョンという学習方法は以前から取り組んでいました。
知ってる英単語の量が少なかったり、単語の意味は知ってるのにニュアンスがわからないことって、英語学習者の「あるある」ですよね。私も同じ悩みを持っていたので、多読のように、英語にどっぷり浸かるような学習方法が、こういう悩みにダイレクトに効果があるだろうと始めてみたんです。最初は子供向けの絵本とか、Ladder Seriesを読んだり、海外のアニメを英語字幕で見たりしていたんですが、そのなかでLangakuに出会った感じですね。
——多読の過程で興味を持っていただけたんですね。普段はどういう風にLangakuを利用されていますか?
風呂で湯船に浸かっているときに、しっかり1~2時間くらいの時間をとって、iPadで読んでいます。逆に移動中とか休憩中にサクッとつまみ読みするのは、いまの私の能力だと楽しめないことが多いですね。Langakuはリラックスと勉強のちょうど中間を行ったり来たりするので、息抜きにならないことも多いので。私がもっと英語に慣れればまた変わるのかもしれません。
——1〜2時間もガッツリ使っていただけてるのは嬉しいです。Langakuを利用する過程で学習効果を感じることはありましたか?
Langakuの効果は大きく二つありました。
一つ目は、汚い言葉の語彙がめちゃくちゃ増えました(笑)。 たとえばdork, jerk(アホ、バカ)とかhorny, lech(スケベ)とかannoying(うざい)とか、serves you right!(ざまみろ!)、old fart(老いぼれ)とか。 こういう英語って、いわゆるお勉強の教科書とか子供用の絵本にはまず登場しませんからね。もちろんこれだけじゃなく、一般的な単語の語彙も増えています。
二つ目は、基本的な会話のパターンに慣れて、文法をいちいち考えずに、なんとなく理解できるようになったことです。 たとえば過去分詞haveとか、be動詞+過去分詞の受け身とか、使役のLet~は、英会話では本当によく登場します。しかし文法として知っていても、直感的にパッと理解できなくて、海外ドラマの早い会話にはほとんど置いていかれていました。いまは少しずつ聞けるようになっています。そういう慣れの部分でLangakuでの多読はかなり効果があったと思いますね。
——海外ドラマのリスニングでも効果を感じられたというのはすごいですね。
そうですね。あまりにもたくさん出てくるので、何度も読んでる内にだんだん気にならなくなってきました。直感的に理解できる部分が増えていったんだと思います。ネイティブはこれを生まれたときからやってるからまったく意識しないんでしょうね。とにかくたくさん読んで、たくさん使われる状況を知ったことが大きかったです。
Langakuのオススメポイント💯
——もしよければLangakuのオススメポイントをいただいてもいいでしょうか?
おすすめポイントは、多読の始めやすさと、長続きしやすさ、ですね。
多読をはじめるとき、最初は海外の絵本とか小説から入る人が多いと思います。でも、好みの作品に出会うのが大変だったり、作品の英語のレベルが自分に合わなかったり、作品の文化的な背景がわからなかったり、いろいろ本を買ってお金がかかりすぎたり……意外にハードルが高いんですよね。
その点、Langakuの日本のマンガなら、文化的な背景が理解しやすいのはもちろん、英単語がわからなくても絵で伝わる部分が大きいですから、分からないことのストレスが少ない。そして、気になる部分は日本語版を確認したり、簡単に辞書を引いたりもできる。本当に多読の入門にはもってこいだと思います。
それにふだんマンガを読んでいるなら、その一部をLangakuにするだけなので、続きやすい。さらに料金が手軽なのもいいですね(笑)。
——手軽に感じていただけてよかったです…(笑)。ちなみに、なにか改善が必要だと感じる点はありますか?
Langakuはアプリとして初めから完成度が高くて驚いたほどなので、実はほとんど改善してほしいところはなかったりするんですが……。とにかく長く続けてほしいのがひとつ(笑)。
あえて言うなら、著作権的にむずかしいところですが、読んでいて面白かったところを切り出してSNSに投稿できる機能があるといいなと思います。今日はここまで読んだ、とか、こういう面白いところがあったよ、なんて気軽にツイートできるといいなぁと思います。Langakuがどういうアプリなのかをたくさんの人に知ってもらう効果もあるでしょうしね。 ほかには、出版社が関係するのでむずかしいですが、収録マンガのリクエスト受けつけがあるといいなと思います。自分の好みの作品の数が増えたら、やっぱり学習もはかどると思うんですよね。
あと「読むスピードを評価する機能」が、個人的にはノイズになっていまして…。マンガって、表現を楽しんだり、絵を楽しんだり、読んでる途中に飲みものを取りに行ったり、とか、間にいろいろやるじゃないですか。映画と違って、読み手が自由にスピードを調整できるのがマンガのマンガらしい部分です。しかし機能的に読むスピードを要求されると、変なあせりが生まれてしまって…気にしないようにするのが最初は大変でした。
——ありがとうございます。参考にさせていただきます! 最後に、この記事を読んでLangakuを利用しようかなと検討中の方に一言お願いします。
慣れ親しんだ日本の漫画が英語で読めるって、最高です。 語学は誰にとっても長期戦ですから、楽しく続けられる勉強としてLangakuは本当におすすめです!
お子さんがマンガばかり読んで勉強しないとお困りの親御さんも、ぜひ! というか、私が子供のころにこんなアプリがほしかったですね(笑)。
——本日はありがとうございました!
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『Langaku』は現在iPhone向けにAppStoreで公開中です。
(※Android版は現在開発中です! お待たせして申し訳ありませんが、あと少しお待ち下さい…!🙇♂️)
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