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学校のために生徒がいるんじゃない!

ぴょりは、高校の教員です。2年間定時制で講師をして、初任で過疎地域の小さな高校に赴任しました。就職する子からガチで勉強して大学へ進学する子まで、様々な進路の子がいて、みんな応援されていました。ところが。。。。

次に赴任した学校では、「生徒の進路希望を大学に変えるのが俺たちの仕事だ」「大学へ行ってから美容の専門学校へいけばいいじゃない」「他の学校もやっているからうちの学校も○○しなきゃ」「どうすれば生徒の学習時間を伸ばせるか」「なぜ勉強しないのかしら」といった教員の言葉が聞こえてくる学校でした。課題をたくさん与えるのですが、大半の生徒が消化不良の状態でした。大学進学クラスじゃないクラスの生徒からは「この学校どうせウチらのことなんかどうでもいいんやろ」という声も聞こえてきていました。

確かにぴょりは、いわゆる進学校の経験はありませんでした。はじめから、いわゆる進学校での経験しかなかったら、なんの疑問も違和感も抱かなかったのかもしれません。学校の勉強については、また、意見を書こうと思いますが、悪とは思いません。でも、どう考えても、「学校のレベルをあげたい」「他の学校に遅れをとってはいけない」と、学校のことしか考えていない学校だと思わざるを得ませんでした。「生徒のために、学校ってあるんじゃないの?」「学校のために生徒がいるんじゃない!」ぴょりは怒りすら感じるようになりましたが、何か納得できることがみつかるかもしれない、自分には見えていない何かがあるのかもしれない、という思いで、5年間その学校で修行しました。何が正しいことなのか、わからなくなって混沌とした時間も長かったです。でも、その学校を去るときに思ったのは「やっぱりおかしい」でした。笑 

今は、全日制の高校をぶちこわして、いや、そもそも学校という概念をぶちこわして、いちから、固定観念とっぱらって、10代の子供らのことを真剣に考えてやらんといかん、と思っています。

まずは、全日制へ行けない子が通信制、定時制へ行くというイメージをひっくり返すこと、そこがスタートかな?と思っています。

「通信制いけんから、しょうがない、全日制行くか」

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