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#1 魔法の力だけではない映画「ウォルトディズニーの約束」(’13)【映画感想】

ディズニーキャラなら
マイク・ワゾウスキとシンバがお気に入りのマンタッタです。
はじめての映画の記事を書きます。
点数評価せずにすべて文章で感想やポイントなどをお伝えします。

今回は映画「メリー・ポピンズ」(1964)が誕生するまでの前日譚を描いたヒューマンドラマ「ウォルトディズニーの約束」。
2013年12月に初公開されたアメリカのミュージカル映画。日本では2014年3月の公開され、マンタッタは中学生の頃にこの作品を劇場でマンタ母と一緒に観賞。父親との思い出を描いたとっても感動的な作品として心に残っています。先日、家で久しぶりに観賞しました。

劇中でウォルトが主人公のトラヴァースにミルクティーを用意するシーンがあり、ミルクと紅茶どちらを入れる順番を真似していた私。
マンタ母に「もう、すぐ影響されるんだから。たいして変わらないでしょ」と言われたのを覚えています。確かにあんまり変わらない気がする…。

話が逸れてしまいましたが、「ウォルトディズニーの約束」は、
ヒューマンドラマとして高く評価できる作品です。俳優陣も素敵です。
マンタッタ初投稿の記事ですので、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
またこの作品の監督 ジョン・リー・ハンコックの他のおすすめ作品も併せてご紹介します。 

★ 基本情報

ここで紹介するのは概要と人物紹介のみ。
この作品を観たことがある方、
内容を知りたくない方は基本情報は読み飛ばしてほしい。

1.概要

『メアリー・ポピンズ』(Mary Poppins)(映画の題名は「メリー・ポピンズ」(Mary Poppins)」の作者のパメラ・トラヴァースが主人公の物語。彼女がオーストラリアで過ごした父親との幼少時代を回想しながら、「メリー・ポピンズ」映画化に向けてウォルト・ディズニーやシャーマン兄弟たちと一緒に映画を製作する過程を描いたヒューマンドラマ。
ウォルト・ディズニーがこの作品を映画化しようとしたきっかけは、
原作に感動した娘の夢を叶えるためであった。

2.人物紹介(キャスト)

・P.L.トラヴァース:メリー・ポピンズの作者 (エマ・トンプソン)
・ウォルト・ディズニー: (トム・ハンクス)
・トラヴァース・ゴフ:- トラヴァースの父親。銀行員。
 (コリン・ファレル)
・ロバート・シャーマン:  作曲家。(B・J・ノヴァク)
・リチャード・シャーマン : 作詞家。(ジェイソン・シュワルツマン)
・ドン・ダグラディ: 脚本家。(ブラッドリー・ウィットフォード)
・ラルフ:リムジン運転手。( ポール・ジアマッティ)
・マーガレット・ゴフ: トラヴァースの母親(ルース・ウィルソン)

エマ・トンプソンの表情の豊かさと
トム・ハンクスのおちゃめな顔が素敵。

★ マンタッタの映画日記「ウォルトディズニーの約束」

おいおい、マンタッタ、もうこの映画観てるんだよね。基本情報は知ってるんだよね。っていう方はここから読んでほしい。
マンタッタから作品を観るにあたって映画のポイントを3つご紹介。

1. トラヴァース夫人の「キャラクター」

あらすじでもお伝えしたとおり、この作品はウォルトではなく、トラヴァースが主人公である。きっちりしていて真面目すぎるくらい厳格である。父との過去で負った深い傷が彼女の性格を形成していることが回想シーンで理解することができる。ウォルトの立場になってトラヴァースと仕事することになったら厄介な人だなと思うかもしれないが、
彼女の過去が語られると彼女のキャラクターに納得できる。
人にはそれぞれ事情があることをこの映画で学ぶことができた。

ウォルトは娘との約束を果たすために、トラヴァースのわがまままで受け入れて製作を進めていく。作品を通してトラヴァース夫人の冷酷さとウォルトの粘りと頑固さを感じることもできる。それがぶつかりそうでぶつからないところに緊張感がある。
トラヴァース夫人以外のキャラクターもクセがあって面白い。

2. シャーマン兄弟の「音楽」

本編では兄弟の音楽づくりがドラマチックに描かれている。
メリー・ポピンズを鑑賞後にこの作品を観る人(もしくは観た人)は、
「おお~ぅ」って声を上げる(もしくは上げた)と思う。
つまり、この曲ってこんな感じで生まれたのかとちょっと感動する。
愉快なミュージカル音楽を作ったのが、シャーマン兄弟。
「おしゃれキャット」や「ジャングルブック」などディズニーの映画音楽を担当した。彼らは本当の兄弟である。

そんな兄弟が苦心して納得する音楽を生み出したとき、
トラヴァース夫人が身体で心のよろこびを表現するシーンがある。
ここで彼女は愛憎の念を持っていた父の気持ちを理解して、
メリー・ポピンズの映画化を許可する決心がついた。
トラヴァース夫人の葛藤が解放へと繋がった。
音楽とディズニーの粘り強さが彼女の心を明るくした。
決して魔法の力任せではないと思い、私は彼女に共感して深く頷いた。
ミュージカル映画の「メリー・ポピンズ」の音楽が好きな人も
この作品は必見といえよう。

マンタッタ、あんたもしかしてディズニーファンだからおすすめするんじゃないの。いやいやいや、そんなつもりはない。3年に1回くらいしか行かないもん。
ただ記憶がほとんどない幼いころに両親がディズニーのパスを持っていたため、2年間くらい週に1回のペースでディズニーリゾートに行っていたらしい…。パークの入口でよく流れているメリー・ポピンズの音楽が聞き馴染みがあるから音楽のことを紹介したくなったのかもしれない。
これから夢の国へ遊びに行く人は紹介している作品とメリー・ポピンズを観てからパークを楽しんでほしい。音楽でうきうきするかもしれない。
私のディズニーの記憶は心躍るシャーマン兄弟の音楽と強く結びついている。

3. 物語のキーとなる「回想シーン」

「父との過去で負った深い傷が彼女(トラヴァース)の性格を形成していることが回想シーンで理解できる」と先ほど述べた。彼女の父親は「メリー・ポピンズ」で登場する銀行家の父親のモデルになっている。
邦題は「ウォルトディズニーの約束」だが、原題は「Saving Mr. Banks(バンクス氏の救済)」となっており、物語の内容がよりストレートに伝わる題名となっている。トラヴァースに自由な想像を教えてくれた父親。父親がいたからこそ生まれた「メリー・ポピンズ」の物語は父親を助けるための物語であった。
回想シーンと進行形で進むメリー・ポピンズの製作現場が上手く構成されているところにすごさを感じる。

★ ジョン・リー・ハンコック監督のおすすめ映画

1. オールド・ルーキー(2002)

史上最年長の35歳でメジャーリーグデビューを果たした
ジム・モリスの実話を基にした物語。
どうやってメジャーリーガーになったのかとっても気になったし、
観賞中にいつの間にか彼を応援していた。主人公に勇気づけられる。
野球好きな社員さんがおすすめしてくれたので、
野球ファンにも見て欲しい!

2. ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016)

マクドナルドのフランチャイズ権を獲得してマクドナルド・コーポレーションまで成長させた実業家レイ・クロックの半生を描く。
身近なマックがこんな形で現在の形に辿り着いたことに衝撃を受けたし、
ブラッキーさがたまらなかった。これ観た人は史実の物語に驚いたはず。
これを観た後、マックに行きたいような行きたくないような複雑な気持ちになった。マック愛好家の方にはぜひ観てほしい。見方が少し変わるかもしれない。

この監督にかかると、史実に基づいたヒューマンドラマ(伝記物)は
素晴らしい映画作品になるんだなと思った。
どれも違う魅力がある映画なのでぜひ観てほしい。

マンタッタの映画日記、今回は「ウォルトディズニーの約束」
(Saving Mr. Banks)でした。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
ばばーい🐠

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