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木桶

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#伝統

木桶職人復活プロジェクト

木桶って、どんなイメージがありますか?今の時代だと、「伝統っぽくて素敵!」なんて反応をいただけそうですが、半世紀くらい前は事情が違っていたようです。 当時は、機械を導入して生産効率を高めるメーカーが優秀、そして、木桶仕込みは時代遅れ、そんな雰囲気だったようです。「本当は機械化したかったけど、お金がなくてできなかったんだよね…」なんて声を耳にすることも。 木桶がつくられない時代が続く木桶の寿命は100年~150年。かなり長く使うことができて、親子3代とか4代にわたって使われ

木桶のつくり方

木桶といっても、小さなものから大きなものまでありますが、今回ご紹介するのは醤油を仕込むような大型のもの。高さが2メートル以上あって、3,000リットルくらいの容量です。 これだけ大きな木桶が、接着剤や鉄釘を使わずにつくられて、液体が漏れないのってすごいと思いませんか?! ① 木取りと棚 木桶の木材は杉です。その最初の工程は木を削ること。住宅建材用の切り方とは違い、木の赤身と白身の境界線が1枚の板に入るようにします。そのため、原木のサイズに応じて板材の幅が異なります。 下