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都心のワンルームマンション投資の落とし穴:初心者が避けるべき3つのポイント

都心のワンルームマンション投資は、不動産投資初心者にとって手軽に始められる魅力的な選択肢として人気があります。しかし、その手軽さゆえに初心者が陥りやすい「落とし穴」も多く存在します。多くの情報が氾濫する中で、どれが本当に重要なポイントなのかを見極めるのは難しいかもしれません。そこで、今回は特に初心者が注意すべき3つの落とし穴に絞って解説します。この3つのポイントを意識することで、大きな失敗を避け、成功への第一歩を踏み出すことができるでしょう。

落とし穴①:新築のワンルームマンションを購入してしまう

新築マンションは、ピカピカの外観や最新の設備、手間のかからない管理など、多くのメリットがあり、投資対象として魅力的に映るかもしれません。しかし、投資の観点から見ると、新築物件は必ずしも最良の選択ではありません。その最大の理由は、利回りの低さ価格の下落リスクです。

新築マンションは、購入した瞬間から「中古」として扱われます。これはどういうことかというと、新築時には高く設定された物件価格が、購入後すぐに下がるということです。このため、新築物件を購入しても、その価格が維持される保証はなく、むしろ購入直後から物件価値が下がるリスクを抱えることになります。

さらに、新築マンションの価格は高く、利回りが低い傾向があります。利回りが低いということは、投資に対するリターンが少なく、キャッシュフローが思ったよりも悪くなる可能性が高いということです。投資家としては、少なくとも中古物件と比較し、利回りがどれだけ異なるかをしっかり確認する必要があります。

また、ある不動産業者が言っていたことですが、新築マンション投資が適している唯一のケースは、兄弟への相続の場合だと言います。隣接する住戸を購入して相続することで、相続後のトラブルを避けられるという利点があるためです。しかし、これ以外のケースでは、新築マンション投資はそのリスクを考えると、あまりメリットがないと言えるでしょう。

落とし穴②:手元に余裕資金がない状態で投資を始める

都心のワンルームマンションは、近年の不動産価格の高騰により、購入価格が大幅に上昇しています。このため、ローンを利用して購入した場合、固定資産税や管理費、さらに空室リスクなどを考慮すると、月々のキャッシュフローがマイナスになる可能性が高いです。

例えば、ローンを組んで都心のワンルームマンションを購入したとしましょう。仮に金利が低いローンを利用できたとしても、固定資産税や管理費、修繕積立金などの支出を考えると、実際に手元に残るお金はほとんどありません。さらに、空室が発生した場合、その期間中は収入がゼロになるため、マイナスのキャッシュフローをカバーする余裕資金がなければ、資金繰りが非常に厳しくなるでしょう。

このような状況では、節税効果を狙ってキャピタルゲインを得る戦略が求められますが、これを理解せずに投資を始めると、毎月のキャッシュフローのマイナスに耐えられず、物件を早々に手放してしまう可能性があります。その結果、物件を安く売却し、損失を被ることになるという悲惨なシナリオに陥ることも珍しくありません。

ワンルームマンション投資は、キャッシュフローが非常にタイトな投資手法です。したがって、手元に十分な余裕資金がない場合は、最初からこのような投資に手を出すべきではないと言えます。しっかりとした資金計画を立て、余裕資金を確保した上で投資に臨むことが、成功の鍵となります。

落とし穴③:業者が最初に提案する物件をそのまま購入してしまう

不動産業者との付き合い方も、投資家にとって重要なポイントです。業者は当然ながら、良い物件から悪い物件まで様々な在庫を抱えています。そして、初心者の投資家に対しては、どの程度の知識を持っているのかを見極めるために、まずそこそこの物件を提案してくることが多いです。

ここで注意すべきは、業者が最初に提案する物件をそのまま受け入れてしまうことです。初心者にありがちなのは、業者の言うことを鵜呑みにしてしまい、提案された物件にすぐ飛びつくこと。しかし、それは危険な行為です。

賢い投資家は、複数の業者に相談し、提案された物件を比較します。そして、各業者が提案する物件の情報を他の業者に見せることで、各物件の欠点を浮き彫りにすることができます。さらに、その欠点を元に交渉し、より良い条件で物件を購入するチャンスを得ることができます。

このようにして営業マン同士を競わせることで、より良い物件を見つけることができるだけでなく、自身の不動産投資に関する知識も自然と高まります。投資初心者にとって、知識を身につけることは非常に重要です。最初から良い物件を手に入れることは難しいかもしれませんが、業者との交渉を通じて学び、経験を積んでいくことで、徐々に成功への道が開けてくるでしょう。

都心ワンルームマンション投資の現実:リスクを正しく理解することが重要

現在、全国的に不動産価格が高騰しています。これにより、多少条件の悪い物件であっても、価格上昇の波に乗って一見成功したかのように見えるケースが増えています。しかし、これは市場の一時的な状況に過ぎません。いつまでも続くわけではなく、相場が下がれば、そのような「ぬるい」状況は一瞬で終わりを迎えるでしょう。

そのため、都心のワンルームマンション投資を検討する際には、今回紹介した3つの落とし穴をしっかりと理解し、慎重な投資判断を行うことが必要です。特に、不動産投資初心者にとっては、これらのリスクを正しく理解し、事前に対策を講じることで、大きな失敗を避けることができるのです。

最後に、投資は自己責任です。市場の動向や業者の提案に惑わされず、冷静に判断し、確実な投資戦略を立てることが重要です。自分自身の判断力を信じ、正しい情報をもとに行動することで、都心のワンルームマンション投資で成功を収めることができるでしょう。

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