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書籍紹介24『性格の研究 タイプ論からヒーローを読む』(木原武一著、PHP文庫)

こちらもまた「9つの性格」同様、10代の時に読んだ本です。このタイプ論というのは、マイヤーズ・ブリッグズタイプ指標と呼ばれ、『MBTI』と言われています。

元々はスイスの心理学者、カール・ユングが「内向型(I)」と「外向型(E)」を発見し、その後「直観型(N)」と「感覚型(S)」、「感情型(F)」と「思考型(T)」に分けたものです。

それをマイヤーズとブリックグズの親娘が「判断型(J)」と「知覚型(P)」を加えて、2通りの4乗で16タイプに分けました。

この16タイプを、世界の偉人に当てはめたのが本書です。10代の頃に読んだ時は、性格的特徴から偉人たちを想像し、「へぇー、そんな性格だったんだぁ」と思ったものですが、今読み返すと全く違います。

今は、偉人たちのエピソードから性格がある程度分かっていて、そこからタイプ分けを知って考察するという楽しみ方ができます。

例えば、ナポレオン・ヒル著『思考は現実化する』に登場する偉人たちは次のようにタイプ分けされています。

リンカーン→正義感にあふれた政治家 INTJ
フォード→孤高の経営者 ISTP
カーネギー→現代のサンタクロース ESFJ
エジソン→霊感を信じない実務家 ESTP

その他、日本人15人、外国人27人をタイプ分けしており、その考察力に驚かされます。実際に本人と会話した訳でもないのに、歴史に残された言動だけで推察するというのはなかなかできるものではありません。

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