流行りのSaaSをちゃんと学ぶ(凄さ編)
”SaaS”は何がすごいのか
さわり編でまずは”SaaS”が指すものを明確にしたところで、次は”SaaS”の何がすごいのかということについてまとめます。インターネット上でソフトウェアを提供することは一体何がすごいのか。
利用者から見た”SaaS”の3つのすごい所
1. 手軽に使い始められる
・インターネットで簡単な登録をするだけですぐに利用できる
・月額制なので初期費用を抑えて利用できる
2.メンテナンスフリーで常に最新のソフトウェアを使える
・ソフトウェアはクラウド上にあるので、勝手に新しい機能が追加される
・制度や法律が変わっても、勝手に対応してくれる
3.どこからでも気軽に使える
・インターネット環境とデバイスがあれば利用可能
・クラウド上にあるので複数の人が並行利用することも容易
自社PCやサーバーにダウンロードして使うオンプレ型と呼ばれるソフトと比べ、SaaSはものすごく利用者にとって使いやすいものとなっています。
セキュリティの心配や自社カスタマイズができない不自由さを指摘する方もいらっしゃいますが、オンプレ型のソフトにもそういったデメリットは存在します。
そのため、中小企業を中心にどんどんSaaSの導入が進んでおり、その利便性が多くの利用者に認められていることの裏付けにもなっていますね。
提供会社から見た”SaaS”ビジネスの3つのすごい所
1. 安定的な収益を確保できる
・買い切りのソフトウェアと違い、長期間利用者との接点を持ち続けられる
・そのため、スポットではなくストックの売上を継続的に獲得しやすい
2.既存顧客からのアップセルも狙える
・提供しているソフトウェアやサポート体制を充実させることで顧客単価UP
・そのため、新規顧客だけでなく、既存顧客からも新たな売上を獲得できる
3.多様な販促手法でサービスのアピールができちゃう
・インターネット経由の販促と親和性が高く、効率よくサービスを広報できる
・また、フリーミアムも活用できるので、オンプレ型より新規顧客獲得に有利
”SaaS”はそれを提供する会社にとってもメリットが多く、顧客に寄り添いながら着実に成長していけるビジネスモデルと言えます。
実はSaaSビジネスは販促にかける初期投資の回収に一定期間必要とするため、ビジネスの走りはじめは資金繰りの問題があったりします。ただ、最近はSaaSビジネスへの理解が進み、比較的資金を集めやすい環境になっていると思うので、これからますますSaaSビジネスへ移行していく企業が増えそうだなと感じます。
ちなみにフリーミアムとは、無料プランを提供することです。ちょっと使ってみたいなと言われた時に、無料プランでお試し環境を提供できるというのはものすごい優位性ではないでしょうか。
利用者、提供会社双方にとってメリットの多いSaaS。注目されるのも頷けます。
次はSaaSビジネスをより詳しく理解するため、ビジネスモデルを勉強していきます。
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