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満福寺7月お寺のお便り


7月になりました。本堂の前に飾られた笹の葉には、六満こども園の子ども達が作った笹飾りが揺れています。皆様お変わりなく、お過ごしでしょうか。

こんにちは、しゅうじょうです。

いよいよ7月1日から満福寺令和大改修プロジェクトのクラウドファンディングに挑戦いたします。

今回、クラウドファンディングを挑戦するに当たり、「満福寺を日本一幸せになれるお寺にしたい」というテーマを掲げて挑戦いたします。

なぜ、満福寺を日本一幸せになれるお寺にしたいのか?

私が満福寺に来て、今年で16年目になりますが、当初は、僧侶や保育士という全く違う環境に馴染めずに戸惑い、やることなすことすべて空回りの連続で、自分が満福寺に来て本当に良かったのかと思うことも多く、本当に苦しかった毎日でした。

そして、私が僧侶になって半年で私の師匠が病気で亡くなり、その後すぐに、光明寺に二年間修業に行くことになりました。

その時はパニックで頭が真っ白になり、当時の事はあまり覚えてないです。

この光明寺に修行に行かせてもらった経験が、満福寺にいるだけでは出会うことのできなかった多くの僧侶の方と仏縁を結ぶご縁をいただくことができました。

光明寺での修業で、私が一番心を動かされた言葉があります。

本山で毎日の掃除をしているときに、ある住職さんから、「自分は何のために働いているのだと思う?」と質問されました。

私は「僧侶も生きていかないといけないので、目の前のことを一生懸命にやっていくことですか」と答えました。

すると、その住職さんは「それも大切だけど、もっと大切にしないといけないことがある。働くという漢字は『はた(側にいる人)』を『楽にする』からきているように、自分の仕事でどれだけ相手を感動させ、喜ばすことができるか、それこそが本当の働くということなのだ」と教えていただきました。

その言葉を聞いたときに自分の心が熱くなったのを今でも覚えています。

本山での修行も終わり、満福寺に戻ってきてからも自分の思ったようにできないことも多く、今でも悩むこともありますが行き詰ったときこそ、「自分の働きでどれだけ相手を喜ばせることができるのか」を日々考えて行動するように心掛けています。

命をかけて満福寺の本堂や山門を建立された師匠や、六満保育園を開園され、今の満福寺の礎を築いて下さった老僧。

そして、満福寺が四条大宮の地に建立されて400年以上続いてきた中で多くの歴代住職様たちが僧侶という立場でどれだけ相手を喜ばすことができるのかを考えてきた先頭に自分が存在するということに誇りを持って、今以上に満福寺の檀信徒様だけではなく、

御朱印などでも満福寺に興味を持ってもらい、ご縁を結べた一人でも多くの人が満福寺にお参りに来て、山門から帰られる時には笑顔になって「また満福寺にお参りに来たいな」と思ってもらえるような日本一の素敵なお寺にしたいという思いで、『令和大改修工事』を決断いたしました。

7月から始まるクラウドファンディングも本当に成功するか不安な気持ちもありますが、多くの方に「満福寺を日本一幸せになれるお寺にする」という思いが伝わることを願っています。これからも温かい応援・ご支援よろしくお願いいたします。

7月21日(日)には本堂でアカペラコンサート『念仏のつどい2024』を開催する予定をしています。たくさんお参りしていただき、楽器を使わない口だけハーモニーを聴いていただいて元気になってもらえると嬉しいです。


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