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あいのて

「だいじょうぶ」に少し遅れて
感じるあなたの手のぬくもり
やがて背中一面に広がって
ココロをふんわり包み込む

良く晴れた日に瞳を閉じて
お日様をぎゅっと抱きしめた時のように
真夏の焼けつくグラウンドで
カランに口づけてゴクリと飲む水のように
わたしを癒し、わたしを潤す

わたしは胸にそっと手をあて
「だいじょうぶ」とつぶやいてみる
あなたの「だいじょうぶ」に
わたしの「だいじょうぶ」がコダマして
イノチが指の先まで駆け巡る
凍えて動かなかったカラダが
じんわりと温かくなり
優しくほどけていく


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