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「は」行の生きもの

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みんなの庭で見つけた生きものをまとめました。「は」行の野草と昆虫です。
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ハキダメギク:掃溜菊

ハキダメギク:掃溜菊

Galinsoga ciliata
畑、道ばた空き地などに生える。茎は直立して枝分かれし、高さ15~60cmになる。夏~秋、上部の枝先に直径約5mmの小さな頭花をまばらにつける。頭花は数個の白色の舌状花(ぜつじょうか)と黄色の筒状花(とうじょうか)からなる。熱帯アメリカ原産で、昭和の初めに渡来して、日本全土に帰化。繁殖力が強く畑の強害草(きょうがいそう)となっている。コゴメギク属。

群生すること

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フキ:蕗

フキ:蕗

Petasites japonicus
野山の道ばたなどに生え、地下茎を伸ばして広がり群生(ぐんせい)する。春、葉が出る前に、花の茎を伸ばして頭花(とうか)をつける。雄株と雌株があり、雄の頭花は薄い黄色で、雌の頭花は白色。葉は腎円形(じんえんけい)で長い柄がある。若い花茎(かけい)とつぼみであるフキノトウは山菜として親しまれている。本州~沖縄、朝鮮半島、中国に分布する。フキ属。

雌株。花は白い。

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ヒメジョオン:姫女苑

ヒメジョオン:姫女苑

Erigeron annuus
道ばた、空き地、荒れ地などに生える。茎は直立して、高さ30~150cmになる。花期は夏~秋で、ハルシオンより遅く、頭花の舌状花は白色~淡紫色、筒状花は黄色。花時に地際の葉は枯れる。北アメリカ原産で、江戸時代末に観賞用として入れられたものが、日本全土に帰化。葉がへら状のヘラバヒメジョオンとの雑種があるようだ。ムカシヨモギ属。

舌状花(ぜつじょうか)は約100個。

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ハルジオン:春紫苑

ハルジオン:春紫苑

Erigeron philadelphicus道ばた、空き地、荒れ地などに生える。花期は春~夏で、頭花(とうか)の舌状花(ぜつじょうか)は淡紅色~白色、筒状花(とうじょうか)は黄色。花時に地際(じぎわ)の葉が残る。ハルジョオンともいう。北アメリカ原産で、園芸植物として入れられたものが、大正時代に東京の小石川植物園より逃げ出して、北海道~九州に帰化した。ムカシヨモギ属。

舌状花は150~400個で

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ハハコグサ:母子草

ハハコグサ:母子草

Gnaphalium arline
道ばたや畑などに生える。高
さ15~40cm。全体に綿毛が多く、自っぱく見える。春、茎の先が分かれ、黄色の頭花をつける。日本全土、中国などに分布。ハハコグサ属。
ポイント
巓花は黄色。

ヒメヒガサヒトヨタケ

ヒメヒガサヒトヨタケ


ヒメヒガサヒトヨタケ:姫日傘一夜茸
発生時期 春~秋
発生場所 林内、草地、公園のウッドチップ上など地上。
大きさ 形状 色
傘:径1~2cm。幼菌時は卵形、のちに開いておわん形~ほぼ平らに開く。表面は幼菌時は橙褐色~栗色、のちに開けば紫褐色。中心部は濃色。縁部に放射状の溝線を表す。肉は非常に薄く半透明感で、普通朝に開きはじめ、午前中にはしぼんでしまう。
ひだ:隔生、疎、はじめほぼ白色だがしだ

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ハナアブ

ハナアブ

ハナアブ入門
ハナアブとは、双翅目(ハエ目)ハナアブ科の昆虫をまとめた呼び名です。 アブと名前が付きますが、人を刺すアブとはグループが異なります。 ハエの仲間と解り易いようにアブバエと言う名称に替えようと言う人もおりましたが、定着しませんでした。

英語では Hoverfly とか Flower fly と呼ばれています。 人を刺すアブは Horse fly と区別して呼ばれています。

ほとん

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ハナズオウ

ハナズオウ

Cercis chinensis
和名:ハナズオウ(花蘇芳)
その他の名前:スオウバナ
科名:ジャケツイバラ科
属名:ハナズオウ属
ハナズオウ
特徴
ハナズオウは明るい茶色の樹皮が美しい落葉花木で、春になると葉が出る前に、赤みを帯びた紫色の小さな花を密集して枝につけ、ひときわ目を引く存在となります。枝はあまり横には広がらずほうき状となり、株立ちやそれに近い樹形になります。花後に展開するハート形の葉

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ヒメアカタテハ

ヒメアカタテハ

農地や公園に生えるカラムシで発生し、花の蜜を求めて庭に現れます。秋に数が増え、観察する機会が増えます。
【識別】表の赤色は桃色を帯びる。裏の地色はアカタテハより明るい 【分布」北・本・四・九・南
(時期】 4~10月(多化性)【食」 ハハコグサ、ヨモギなど【生息環境】公園や農地、河川提防などの明るい草地
●ヨモギは年に数回刈りこみ、ハハコグサは除草せず残すどしばしば発生する

ヒラタアブ

ヒラタアブ

ヒラタアブは一見、ハチのような見た目をしていますが、ハエ目・ハナアブ科に分類される虫で、人を刺したり噛んだりするようなことはありません。ハナアブの中でもお腹が平たいため、ヒラタアブと呼ばれています。成虫は8〜10ミリほどの大きさで、花から花へ飛び回って花粉や花の蜜を食べるため、植物や野菜の受粉を助けます。幼虫の時はアブラムシやカイガラムシなどの微小昆虫を好んで食べるため、畑の益虫として知られていま

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ヒイラギ:柊

ヒイラギ:柊

【ヒイラギとは】
・福島県以南の本州、四国、九州及び沖縄に分布するモクセイ科モクセイ属の常緑樹。庭木として重宝されるヒイラギナンテンやヒイラギモクセイあるいはシナヒイラギなど、ヒイラギと名の付く植物が多いためその存在は埋もれがちだが、節分などに厄除けとして使われるのが日本原産の本種。

・葉は肉厚で光沢があり、縁には2~5対の鋭いトゲがある。裏面は黄緑色で油点と呼ばれる小さな緑色の点々が見られる

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ヒメムカシヨモギ

ヒメムカシヨモギ

Conyza canadensis
道ばたや空き地などに生える。茎は直立して、高さ80~180cm。花期は夏~秋。別名テツドウグサ(鉄道草)など。鉄道の線路に沿って広がったことによる。北アメリカ原産で、明治初期に渡来し、日本全士に帰化した。イズハハコ属。
ポイント
通花の総置は長さ約3mmで白い舌状花が見える。
花の後、白色の長い冠毛をつけた種子で増える。