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痛い。言いたい。イカレタい。その2

ジブンガタリその2。

周りから浮きつつ、もがきつつ、
自己表現と、隠れたいという気持ちの板挟みで
ぺっちゃんこになっていた
もしくはハリセンボンのように膨れ上がっていた
思春期のワタシの自尊心。


もし当時、コドモの頃、SNSがあったら、
ワタシはどうなっていたんだろう。

なんて、時々考える。
ひらきなおって、どんどん盛ったリア充作りしていたのか
「あっしには関りのないことで」と閉じまくっていたか

まあ、フェイクな自分をこしらえまくって自滅パターンが濃厚だな

自己が確立する前に、虚勢をはりすぎて崖っぷちってコワイ

むかし、LINEのグループから外されて、悪口言われて
自〇しちゃった女の子がいたと思う。
胸が痛むよね。
多感な時期なんて、針小棒大、白髪三千丈で生きてるんだもの。
一年経ったら笑い話とか思えないんだよね。

(と、中二の時にクラス全員の女子から嫌われて、
一年間ほぼ誰とも口をきかず、音楽室に行くのも
理科室に行くのもゴハンもトイレも一人だったワタシが言う。

以下、ちょっと話が飛ぶ。

■Y子ちゃんの話。

ぼっち時代、ずっと、ものすごい勢いで本ばかり読み、
ワタシの人格の多くが、この時期に形成された。

みんなのグループに入らずにすんだせいで、
好きでもないアイドルを好きな振りも、なんもしないで済んだし
惨めに誰かにすりよって、トモダチになってもらうこともしなかった。

それでもワタシが特にひどい目に合わなかったのは、
クラスのヤンキーぽい子(すごい美人)が
「あの子に手を出したらゆるさない」と言ってくれてたから。
(あとで別のヤンキーぽい子から聞いた)

彼女は、なんかの社長(小さい会社)のお嬢様で、お兄さんもスゴイ美形だった。
なんで彼女とワタシが友達?だったのか分からないけれど
彼女はすでに大人びていて、イジメとかする周りの子が
バカに見えていたのだと思う。
(とは言え、みんな!仲良くしようよ!とか燃えるタイプではない。

すっごく仲良く踏み込むとかではなく、いつもどこか醒めていて
おかっぱの黒髪長髪、色白、きつねっぽい、ブルベ美少女。
村上春樹の昔の小説に出てきそうな子。
今でも目に浮かび、絵に描けるよ。

高校は別々で、ある時、街でバッタリ会ったら、
なんと彼女は引きこもりになって、精神科に通院していた。
なので、喫茶店で会って、ときどき話をすることになった。

他愛ないトークで覚えているのは
彼女は中学の時の、とある先生のことが好きで
その先生に反抗ばかりしていたけど
先生の吸った煙草の吸殻をビニールに入れて持ち帰り
今でも捨てられずにいること。
(ワタシから見たら、とくにかっこいい先生でもなかったが・・・)

「まのりは、高い服ひとつと、まあまあの服たくさんと、どっちがいい?」
と聞かれて、
「高い服、ひとつかな」
「そうなんだ。私は、安くても、とにかくたくさん欲しいんだよね。あってもあっても足りないんだよね。はぁ・・・・・。」
って、遠くを見つめてたこと。
もしかして、ワタシもそういうべきだったのかな、と、なぜか胸が痛んだ。
何かの心理テスト、メタファーだったのかな。

やがて打ち明けられたのは、
じつは彼女は子供の時から父親に性的虐待を受けていて
溺愛されているなとは思ってはいたけれど、
心の中では否定していたらしい。

しかし父親の部屋から、その手の雑誌が出てきて
やっぱり、あれやこれやは・・・そういうこと・・・と
ものすごいダメージをくらってしまい。

母に言ったら、すごい騒ぎになったけど、母との間も険悪に。
おまえさえ黙っていれば、みたいな?

父と母の中も険悪に。

もしやぜんぶ自分のせい?

みたいな感じで引きこもり
(もともと、父親の監視が凄くて、どこに行くかだれと会うか報告必至、今だったらGPS持たされてたと思う。バイトも禁止されてた。)

学校にも行けなくなって、
精神科医に通い、担当の医者に恋心を抱いていた・・・

Y子ちゃんには中二の時に守ってもらっていたし、
義憤に駆られたし、
打ち明けられたのは私だけ!みたいな発奮もあり
やっぱりY子ちゃんのことは好きだしで
一生懸命話につきあってたけど

ワタシは「そんなんだったら家を出た方がいい!」とか
「先生と恋とか、幻想だと思う!」とか
いらんこと、無茶なこと、
プッシュ気味に言ってしまって、疎遠になってしまった。
許してくれ。
高1とかって、なんか、その程度よ。

親に監視されてる高1美少女に家を出ろとか
希望の綱の、元気の素の先生への想いをぶち壊すとか
凶悪な原始人かよ、ワタシ。
穴があったら入りたいよ・・・・(´;ω;`)

Y子ちゃんが、その後、幸せになっていることを祈ります。

そういえばY子ちゃん、先生とか、そういう大人には心酔してたけど、
同年代の男は、キモチ悪いといって異様に冷たかったな・・・
お父さんのことは、同じ家に居るだけでパニックになる
顔を合わさないように行動するくらいだったのに
あれはどういう心理だったのかしら。

ともあれ。
Y子ちゃんを皮切りに、以後も、
うわべは恵まれているのに、何かしら問題を抱えた人が
私の周りにはおおかった。
打ち明けられ、べったりされ、巻き込まれることも。

なんでだろう?

そういう何かを発していたのか、

世の中には問題を抱えている人がそんなに多いのか

でも、ワタシもそうだけど、めったに打ち明け話はしないのに
・・・・・

あ。

そういや、ワタシ、ときどき、なにか見抜いているんじゃないか、
みたいなことを無意識にポロッと言うらしく
「うすうす勘づかれてる? だったら、もう打ち明けたい」とか
「この人ならわかってもらえるかも」的な

いらん何かを発している、と、言われたことあるわ。

オンナノコの話もキツかったし、オトコの場合は面倒だった。
すごくすごく面倒なこともあった。
ものすごく依存されることも。。。
その皮切りが、Y子ちゃんだったんだよね。

あれこれ失敗を重ねて、
(土台、未熟者が誰かを救うなんて、無理なのだ。
というか、本人が勇気を出さないと無理)
「私は、無力であるから頼られても無理」
(無理が三回続いた。大事なことですから)
という
一線を画す意識が生まれたけど
Y子ちゃんの時には、恩もあったし、騎士的な義憤に駆られて、失敗した。
なんか、初恋みたいなほろ苦さがある。

ある種、あれは初恋だったのかもしれない。
男性に対して、守ってあげたい、救ってあげたい、何かチカラに。
なんて思ったことなくて、(今のところ)
男性に関しては、クレクレちゃんでしかなかったから。

Y子ちゃんのことを思い出すと、
何もしてあげられなかった記憶でキュンとするけど
今まで付きあった人のことを思い出しても、ぜんぜんキュンとしない。。。

一人だけいるかな。

もしも、あの時代にLINEとかあったら、きっと朝までTALKしてたと思う。
ワタシとY子ちゃんは、手紙のやりとりをしていた。
(時代・・・。)

今でも、グリーンのリーフの便箋と、特徴的でキレイな字を思い出す。
Y子ちゃんは、ちょっと変わっていて、
すべての字の濃さを均一にするために、
書いた字の上にわざわざ消しゴムを押し当てて
読めるか読めないかの、薄-い色にしてたんだよね。。。

書いていると、彼女の髪留めとかシャンプーとか
いろいろ思い出してしまうな。
やはり好きだったのかしら。
他の当時の子のこと、そんなに思い出せないもの。

なにげにワタシ、ファーストキスも女性だし(幼稚園)
女性から告白、友達におそわれたこと
二丁目に行ったりとかあって
進みはしないけど、嫌悪感もないのよね。
まあいいや。
この話の追求は、やめよう。

Y子ちゃんの思い出、終わり。

さて。

ワタシの思春期にSNSがなくてよかったなー、という話。
きっとマメに可愛いスタンプとか使わないんで、ハブられたりしてたはず。

今も、かたくなに「ワタシLINEとかインスタしてないんで」で
閉じ気味だし
スタンプは、自作の使ってるし。

LINEとかじゃ、本心って伝わらないよね。
今の時代ってコワイし薄いし意味ないし
なにより、コワイ。

って思っていたけど
今年、文学フリマに参加して
たくさんの、文学耽溺ピープルに遭遇して

オトナだけじゃなく
大学生も、高校生も、ちゃんと、本、読んでるんだ!!
もしワタシが今の時代の人でも
ちゃんと、まじわれるグループがあるんだ!
って知れて
震えるほど嬉しかった

だって、コスプレ好きな大学生が
「太宰が好きデス」って言ってて
「へえ?たとえばどれ?」と聞いたら
「あの、女の子が炬燵で小説家に手紙を書いていて・・・」
「ああ!!知ってる!ワタシも好き!
炬燵は眠り箱、たしかタイトルは、千代女!」
「そうですそうです!」
「あと、ワタシ、あれも好き、女学生、お乳の谷、桜桃、駆け込み訴え、・・・」とか話せて
なんか、すごくすごく。
すごくすごくすごくすごく嬉しかったんだよね。

これも、承認欲求??っていうの?
ちがう?
共同体感覚?
だとしたら、ワタシにもわかったよ、アドラーさん!
すっごく、嬉しかったもん!
自分の一部のカケラを他人に見いだせて共感
たったひと時の会話でも一生ホクホクなの。

あれ。

でも、せっかくお名刺いただいたのに
ワタシは持っていなくて
それ以上の交友は深めようとはしなかったので、
共同体感覚ではなく、自己愛の一種なのかなあ?

めっきり、分析癖がついてしまったのか
ジブンガタリと外れてしまったな。

まあいいや。

ほぼほぼY子ちゃんの話になってしまった。
ワタシ、視覚的記憶がヤバイので、3D画像みたいに蘇る。
イラストでも描いちゃおうかな。
視覚的記憶、訪れた街とかパッと取り出せていいかもだけど
目を背けたいこと
忘れたいこと
思い出すと心臓がグーッてなることも、
細部までよみがえるんで、なんていうか・・・
ボカシ、モザイク・フィルタがないもんかな、と思うよ。

なんか口調がダレてきたわね。
暑さのせいか。
そういうことに、しておこう・・・・



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