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何かを作るスタンスは、もっとゆるくていい

こんにちは、まのんです。
noteを活用することにしたので、ここでは創作にまつわる読み物や情報も、載せてゆけたらいいなと思っています。

今回は、ミニチュア制作をするにあたって、私が度々感じていたことをお伝えします。

私はYouTubeで初心者向けの「ミニチュア制作教室」とチャンネル名をつけて、身近な素材で簡単に作れる方法をお伝えしています。
しかし、最初に「制作教室」とつけるかどうかは、正直言ってとても悩みました。私は、リアルを追求するような作り方は好きではないので、ミニチュアやドールハウス制作の中では、傍流なのかもしれないなと感じていたからです。実際そうなのだろうと思います。また、人に教えることが出来るような上級者でもないように感じていました。

ですが、海外のミニチュアやDIY作家の作品をインスタグラムなどで見る事で、「なんだ、自由に自分のスタンスで作って、それを伝える人がいても良いじゃないか」と背中を押してもらえました。

日本人って、すごく丁寧で、細かくて、器用ですよね。

でも一方で「綺麗に、正しい方法で作らなくちゃいけない」という思い込みの強い人が多い気がします。
そしてそれが、初心者が工作を始める際の、足かせとなっていると感じています。

私も他のミニチュア作家さんのYouTube動画を見るのですが、海外のDIY動画と比較すると、日本の作家さんの動画はものすごく丁寧で、細かくて、作品の質が高いです。

見ると、本物と見まごう完成度の高さに、圧倒されてしまうような作品。

それって、とても素晴らしい事だと思うのですが、すべての人が時間をかけて、材料や道具も揃えて、丁寧に、長く保存しておける、本物と変わらないようなものを作りたいと思っている訳ではないと思うのです。保存しておく場所だって、限られている人の方が多い。

また、そもそも本気で取り組む趣味となるかもわからないうちに、材料や道具をお金をかけて揃えるのかどうかも、悩みどころです。
それに、初心者には扱いづらいと感じるような素材・道具もある(木材・のこぎりなど)

色々な事情で、まず一歩を踏み出せない人の背中を押して、作る喜びを感じて欲しい。

そう思って、私は工作動画を撮ることにしました。
初心者と同じ目線で「こんな道具があったよ!材料があったよ!」と、親しみやすく伝えてゆく動画があったら「じゃあ作ってみようかな」と思ってもらえるかもしれない。

そして、100均で売っている素材を主に使って、正統派の方法ではないかもしれないけど、簡単な方法でかわいく作れたら、それは「面白い」と思うのです。

最近は、リアルかどうかよりも、人形に合わせた時に映える背景を作りたい。そういうニーズも、ねんどろいどなどの、フィギュアやドールの需要が高まっている今は、出てきていると思います。

作るスタンス、目的、方法は人それぞれ違います。肩に力が入っていたら、何事も楽しめない。
完成した作品が、多少歪んでいたって「これじゃダメだ」ではなく「気にしない」「がんばりました」。大人の工作でも、そういうゆるさがあった方が良いと、私は思います。

私の大雑把な工作を見て、これでもいいんだ!と思ってもらえると嬉しいです。

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