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英語勉強してると、もっと大事なことばかり気付かされるね。

こんにちは。
約半年のオーストラリア留学が終わってしまい、日本に帰ってきました。
よくこういう時って「あっという間だった」という表現をしがちだと思うんですが、僕にとっては全然あっという間ではなく…ここ10数年の中でダントツ最も長く感じた半年間でした。

人生の体感時間

まったく違う文化や人間関係に身を置き、本当にいろんな新しい体験をし、感情の上下も激しい日々を送ると、これほどまでに体感時間が違うのかということには心底驚きましたし、大きな発見でした。

よく聞く
「人生の体感時間は年齢を重ねる毎に短くなっていく」
というのはたぶん正しくなさそうです。
そうではなく、
「年齢を重ねる毎に"人生において新鮮に感じる体験"が相対的に少なくなっていくので、一般的に体感時間が短く感じていく傾向にある」
というのが正しいんだと思います。

そう考えると、自分次第で体感時間を延ばすことが可能だということが証明できたので、今後の人生が楽しみになりました!

そしていろいろ書きたいことはあるのですが、一つ印象的な体験があったので、今日はそれを備忘録的に書いておきたいと思います。

語学学校のクラス分け

僕はブリスベンで4ヶ月ほど語学学校に通っていたのですが、そこでは英語力によってクラス分けがありました。
僕は最初「Intermediate」といういわゆる中級クラスに入ったのですが、2ヶ月ほどで「Upper-Intermediate」という中上級クラスに上がり、さらに1ヶ月ほどで「Pre-Advanced」という上級に近いクラスに上がりました。
自分で言うのもアレですが、通常はもう少し緩やかに時間をかけて上がっていくもので、僕の場合はかなり異例な昇格スピードでした。

でも、実は僕はあまりその昇格に納得がいっていませんでした。
というのも、この上級クラスは学校の中で一番レベルの高いクラスであり、クラスメイトは僕の感覚でいうと英語ペラペラに近いような「もはや語学学校通う必要無くない?」という人たちが多く在籍していて、自分とのレベルの差、特にスピーキング力の差が明らかだったからです。

僕は典型的日本人で「受験英語ができる人」という自負があり、文法の知識があって英語をロジカルに捉えていた(しまっていた)ので、ペーパーテストが出来ていた(しまっていた)のですが、スピーキングに関しては瞬発力も流暢さも無く、イメージ的には本来的に言いたいことの10%ぐらいしか言えていない実感でした。
実際上級クラスに昇格してから、まわりについていくのが必死で大変でした。

ある先生との面談

そんなある時、当時のクラス担任的な先生との定期面談の場がありました。
その先生は僕が一つ前のクラスの時から担当してくれていて、僕を上級クラスに上げることを推薦してくれた人でした。
面談の場では、先生から「Reading」「Writing」「Listening」「Speaking」の4技能のここ数週間の評価をもらいつつ、最近の心境を話したり今後の相談をします。
そこで驚いたのは、その先生が僕のスピーキングを上から二番目の「B評価」をしてくれていたことです。

正直それも今の自分の感覚からすると納得がいかず、今もクラス大変だし過大評価しすぎだよと思ったので、僕は聞いてみることにしました。

「正直僕のスピーキングレベルは自分で到底B評価だと思えない。まわりの方が明らかに喋れるのに一緒の評価だし。なんでこの評価なんですか?」

するとその先生は答えてくれました。

「Yuheiは英語を話す時、焦って返さず、じっくり考えて発言するよね。そして相手をよく観察して、自分の意図が伝わっていないと思った時には必ず言い方を変えて言い直して伝えることを諦めないよね。僕はそれ、すごくYuheiらしくて好きなんだよ。流暢に話すことだけが英語じゃないよ。ちゃんと伝えようとするその姿勢が大事だし、それを含めて評点を付けてる。そのスタイルを大事にした方がいいと思うよ!」

イケおじAndrew先生

英語とは何なのか?

これを聞いた時、僕はハッとしました。
「英語は、瞬発力高く流暢に話せなければいけない」
という先入観が骨身に染みてしまっていました。

でも実際は、英語は言語であり、コミュニケーションツールでしかない。
例えば日本語でも
・流暢にペラペラ話すけど、中身の無い話ばかりの人
・ゆったり話すけど、すごく思慮深い話ができる人

だったら、後者の方が僕は人間として好きになれます。
コミュニケーションで大事なのは中身で、当たり前のことですよね。

この話を聞くまでは、「中身はいいからとにかく速く話さなきゃ!」と躍起になってしまっていました。
でもその後は、「自分の英語スタイル」に少しだけ自信が持てるようになりました。
(もちろん流暢に話せるに越したことはないので継続努力が必要前提ですが!)

この教育方針、好き。

こういう「相手を心から認めて、自信をつけるきっかけを与えてあげる」という教育方針はこれまであまり経験した覚えがなく、かなり欧米文化だと思います。
でもすごく心地良くて、感動して、勇気を与えてくれましたし、僕もいろんな面で人生の姿勢として参考にしたいと思いました。

英語の勉強をしていると、英語ではなく人生に対する発見が多くて本当に面白いなと思います。(英語はあまり伸びていない, though…😇)

ではまた次回!

※TOP画はカカドゥ国立公園という日本の四国と同じ大きさの世界遺産の公園です。綺麗だったなぁ。

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