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あなたの目標は、スペシャリスト?それともマネジャー?

Ateam cyma Adevent Calendar 2019の15日目です。
15日目は 株式会社エイチームのEC事業本部で、デザイナをしております、@Shunsuke.M がお送りします。

主に自転車ECサイトcymaのデザイナチームのマネジメントをしています。
また、ジム、サウナ、キャンプ、釣りが趣味のアラサー男子です。趣味の話をし始めると止まらなくなるのが特徴です。

なぜ、この記事を書くのか

最近、デザイナから「スペシャリスト(リードデザイナ)へ進むべきか、マネジャーに進むべきか悩んでる」という声をよく聞きます。
そんな悩みを抱えている方に向けて、「あなたの目標は、スペシャリスト?それともマネジャー?」という記事を書こうと思います。

また、デザイナ歴がまだ浅い人へ向けた記事ですが、他の職種の方にもこの記事から何かしらのヒントや気づきを得られたら嬉しいです。


そもそもインハウスデザイナのスペシャリストとマネジャーの違いとは?

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私が考える「スペシャリスト」とは、
「スペシャリスト=リーダーシップ」だと考えてます。

「スペシャリスト=技術力が高い人」と考える人もいると思います。しかし、私が思うに組織において技術力が高いだけでは効果的ではなく、高い技術力を持ちながらリーダーシップを発揮することが、スペシャリストとしての正しい価値発揮だと考えております。

「スペシャリスト=リーダーシップ」と定義すると、ピーター・F・ドラッカーが述べているリーダーシップが、スペシャリストにも当てはまると思います。

「リーダーシップとは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に確立することである。リーダーとは目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である」

ピーター・F・ドラッカー(2000)『プロフェッショナルの条件』より

私が思うスペシャリストは、リーダーシップであり「ゴールを指し示す人」だと定義してます。

スペシャリスト=「ゴールを指し示す人」


では、私が考えるマネジャーとは?

マネジャーについての定義は、「マネジメントを発明した」と言われる、ピーター・F・ドラッカーが述べています。

「マネジメントとは組織に成果を上げさせるための道具・機能・機関であり、マネジャーとは組織の成果に責任を持つ者である」

ピーター・F・ドラッカー(2001)マネジメント【エッセンシャル版】より

また、ピーター・F・ドラッカーは3つのマネジメントの役割も定義しています。

1. 組織が果たすべきミッションを達成する
2. 組織で働く人たちを活かす
3. 社会に貢献する

ピーター・F・ドラッカーが述べている通り、
私の考えるマネジャーとは「組織の成果に責任を持つ人」です。

よって、私の中のそれぞれの定義は、

スペシャリスト=「ゴールを指し示す人」
マネジャー=「組織の成果に責任を持つ人」


スペシャリストとマネジャー、どちらに進む?

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スペシャリスト=「ゴールを指し示す人」
マネジャー=「組織の成果に責任を持つ者」

と、私は定義しました。
では、この2つの役割の大きな違いは何でしょうか。

もしあなたが以下の図のように考えているのであれば、大きく誤解してる可能性があります。

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ここで1点質問です。

「2人しかいないデザイナチームにマネジャーが必要だと思いますか?」

答えは、ほとんどの場合「No」だと思います。

つまり、マネジャーとは自らなるものではなく、組織が大きくなると生まれる役割です。なので、「1年後に私はマネジャーになる。」という目標を掲げ、一生懸命努力しても組織が大きくならなければ、そもそも役割が生まれないのです。あまり効果的でない目標と言えます。


この記事で伝えたかったこと

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「デザイナとして目指すべき道はスペシャリストへの道、1本だけです。」

我々デザイナは技術者です。私が思うに、技術を極める(学び続ける)こと以外の道はないと思います。技術を極めていけば、沢山の成功体験や学びが得られ、デザイナとして自信が付き、事業は伸び、組織が大きくなっているでしょう。

そして、その頃になれば「マネジャーをやってみないか?」という声がかかると思います。


「私は絶対マネジャーになりたいんだ!」という方へ

もちろんタイミングが良ければ、マネジャーになることは可能だと思います。しかし、スペシャリストの経験や習慣が身に付いていない状態で、マネジャーになると非常に苦しくなる時が来ると思います。

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例えば、新規事業など新しい環境にアサインされた時はどうでしょうか。

私が思うに、新規事業でデザイナに求められる役割は、マネジャーではなく、スペシャリスト(リーダーシップ)を求められるケースがほとんどだと思います。
なので、マネジャーという役割だった人が、マネジャー<スペシャリストと割合が変わることは、活躍するインハウスデザイナとしてはよくあることだと思います。そのスイッチングしたときに、いかに早く活躍できるかが、スペシャリストとしての経験や習慣が土台にあるかないかで、大きく変わると思ってます。



最後に

最後に、目標について一つだけ伝えさせてください。

それは、目標に役割や役職だけを置くのは止めましょう。もしその目標が叶ったときや、そのポジションが埋まってしまったときに、あなたは迷子になってしまう可能性があります。

目標には、「理想の自分」を置いてください。
常に「理想の自分」と闘いながら、あなただけの道を創っていきましょう。間違っても、同期や後輩や先輩など、人と自分を比べ、その差にネガティブにならないで下さい。人と比べると、ときに人は「言い訳の材料」にしてしまいます。人と自分を比べても特にメリットはありません。

比べるべき相手は常に「理想の自分」です。

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ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事から何かしらのヒントや気づきが得られたでしょうか?

もし、小さなことでも何かプラスの影響を与えられていたら、とてもうれしく思います。

では、また。

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16日目は @u_minor3110 が Ruby on Jetsでserverlessなサービスの運用環境を作ってみた という記事を書かれるそうですので、お楽しみに!

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