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この社会に生きて…

マイナンバーカード、2月末日近くなると取得申込み者が殺到したそうで、
その現象は、
税金が原資であるポイント目当てが多数であったのかとも見える。
国が太鼓判を押して勧めている事業であるし、申し込まれた方々に躊躇はなかったことだろう。

カード取得者は約8割らしい。
取得していないと言うと、変わり者扱いだろう。
自分の方から話題にすることはないから知らないけど。
わざわざ話題にして、相手を困惑させることもないし。

ポイント付与をちらつかせてカード取得を促すやり方に不信感をあらわす人がいて、既に取得した人がこの人に、「それでも、ポイントを断るのは、ソンでしょ?」と説いているのを見かけたことがある。細かいことにこだわってポイントをもらうチャンスを逃すのは愚か、という口ぶりだった。

駆け込み申請した人達は、その行動が健康保険被保険者証の廃止に加勢することだとはっきり理解してしたことなのだろう。
確かに、退職したあとも在職時の被保険者証を返却せず、大切に持っている人もよくいるようだから。
それを在職時と同じように医療機関で出してしまうと、医療機関は失効した被保険者資格であると知らないままに、その被保険者証を発行した保険者に7割分の医療費を請求してしまい、そこで返戻されて初めて失効していることがわかる。その場合7割分の医療費は未収金となる。
だから、それを防ぐにはマイナ保険証を、という言い分らしい。
しかしそれは、別問題ではないのだろうか?
被保険者証は医療費が割引になる魔法のカードではなく、保険料を支払っていることが確認でき、7割分をどの保険者に請求すればいいかを知る為の証明書であることを正しく周知させること。
また、失効分の被保険者証回収をし、未回収または回収不能な記号番号を各医療機関で検索できるようにシステムを整備すること。
それでは、なぜいけない?
なぜ各医療機関は、マイナ保険証読み取りの為のシステム導入を義務化されるのか。被保険者資格を表す記号番号は、既にマイナンバーに紐付けるシステムがとられているのに。なぜたったひとつのカードに情報を集約したがる?
情報が抜かれたときの被害は大きなものになるだろうと、気にかかる。
リスク管理の為には、情報の一元化は…という疑問を投げかけても、満足のいく答えは得られず、話をそらされるばかり。
まさかと思うが旗振り役が「私はただの運び屋(品のない形容だ)」とか「私のただのお知らせ係」とか言い出して梯子を外しはしないだろうか。
マイナンバーカード自体の紛失・盗難・偽造等にはどのような対策がなされているのだろうか。

マイナポータルの利用にはマイナンバーカードが必要。では、マイナポータルの利用規約は?
上記リンクのtiさんの記事に詳しいが、
「デジタル庁に対していかなる責任も負担させない」のだそうだ。
しかし各個人には内閣総理大臣に対して同意する事項がたくさんあり、利用についてはセキュリティ他の責任が伴う。
利用規約はデジタル庁の一存で変更できるという。
いわば白紙委任状。

白紙委任状を差し出せる人は、勇猛果敢に私には思える。

慎重であろうとすると、陰謀論者だと言われる。
むやみに急がせて考える余裕を奪い、決断を迫るのは詐欺師もよく使う手法なのが気になるのだが。

私達ひとりひとり、自分の行動の結果は、今幼少期にある人やこれから生まれてくる人にも及ぶ。 
8割の多数が誘われるままに同意したことは、現在それなりに分散しているリスクを集約することにつながり得る。
学校給食費無償化等の公共のサービス導入時に、世帯単位のカード取得の有無を、差別の理由として8割が是としたとの解釈も成り立ちうる。

さて。
私はこれから、どうしようか。

一生懸命生きて、社会の為に尽くし、今はこの世を去った人たち
今はまだ幼い人たち 
これから先、生まれてくる人たちへ

顔向けできる自分でありたいのだけれども。


今は、『シベリア抑留』を、読み始めたばかり。
あの戦争のとき、敗戦のとき、
上の言い広めたことを信じて行動し、帰国するはずが極寒のシベリアに連行されて強制労働の末に命を落とした人たちのことを、
今知っておかなければと思って読み始めたところ。



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