ある、パートナーシップ宣言
夫には、20歳以上歳下の従妹がいる。
小さい頃からずっと一貫してショートヘアで、制服以外のスカート姿を見たことがないと聞いていた。
その子が、新年になったのを機に、結婚したという嬉しい知らせを受けた。
お正月の、姑からの電話だった。
「…でね。
いずれわかることだから言うけど、
あの子は一人娘だけど性同一性障害で、結婚した相手も女の子なの。
(姑にとっての)義妹に、私は言ったの。
『良かったじゃないの。独りで生きていくのではなくて、一緒に生きてくれる大切な人がいるって、嬉しいことよ。ほんとうに良かった。おめでとう』って。」
小さい頃から知っているその子に、『ご結婚お祝い』の祝儀袋でお祝いを送った。
折り返し、結婚内祝と共にお礼の電話がかかってきた。
久しぶりに聞くその子の声は、凛々しい響きの青年らしい声で、伴侶を得たことを宣言した幸せに満ちていた。
世間を騒がせている、心は女で女子トイレがどうこうとか女湯がどうこうとか、憲法違反がどうこうとか、
そんな話題に伴う違和感など吹き払うように、
明るくさわやかな声だった。
LGBTQ?の権利を声高に言いつのる、世間に跋扈する過剰な主張に、若いカップルのこれからが邪魔されないために。
世間に対しなんらかの世論誘導の意図を以て吹き込まれる話題に揺さぶられてまんまと先入観を刷り込まれてしまわないでいよう、気をつけていようと思う。
「独りで生きるんじゃなくて、一緒に生きてくれる大切な人がいて良かった」。
この、姑の言祝ぎが全てだと思う。
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