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年収の壁 支援強化パッケージとやらの混乱

9月も終わろうかという頃、突如としてあらわれた、年収の壁支援強化パッケージなるもの。しかもこの10月からとな。
厚生労働省のHPには早速掲載されている。
以下が、リーフレット。
でも、具体的なことはこれで判断するのは無理かなと。

パート従業員からの問合せ(問い詰めに近いような?)が次々と寄せられているとも聞く。
「私達って、年収130万を超えても働けるってことですか!?130万超えても2年は扶養から出なくてもいいんですか?いくらまでなら超えても大丈夫ですか?」
「そろそろ、シフトを減らして調整しようと思ってたけど、しなくていいってことですか?」
みたいに。

だかしかし。
それは各自の配偶者の会社(あるいは、会社が所属する健康保険組合)に尋ねてくれないと、なんとも言えないのではないか?
そもそも、社会保険の扶養は税金の扶養とは考え方が異なる。
税金の扶養は1月〜12月の1年間で見るけれども社会保険の扶養は、向こう12ヶ月間に見込まれる収入が130万円未満。月額108333円がラインとなる。保険者によって、130万÷12の月額108333円超えが2ヶ月続くと外される場合もあれば、そんな短期間で判断するほどには厳しくしない保険者もある。
しかし、本来は、例えば1月から月収総支給11万ずつ得ていながら秋になったら計画的に勤務時間を減らして12月までの収入を130万足らずに収めればいいというものではない。
扶養から外すのは配偶者の属する保険者なのに、その判断を自分の勤務先に迫るのは違うんじゃないだろうか。
そうしておいて、(自分の勤務先の事務の)誰々さんが言ったもん!!と、言質を取ったつもりになるとしたら、それは違うんじゃないだろうか。
言質を取るとかそういうことではなく、相談しているだけだろうけど。

そもそも、配偶者の扶養というのは、諸事情で、せいいっぱい頑張っても年収130万未満にしかならない働き方しかできない人を護る為だろうし。
それで、秋から年末にかけていきなりパートタイマーが働き控えをしたら勤務先は困るだろうけど。

そんなことを考える秋である。

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