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草間彌生美術館

去年、唐突に早稲田に誕生した草間彌生美術館。

先日、はじめて行ってきました。

じつは設立当初からチケットを買おうとがんばってはきたのですが、毎月1日発売の完全予約制チケットは開館した頃は数十分でソールドアウトになってばかりだったのでした。

それが偶然にも手に入りました。

正直申し上げますと、草間彌生さんの名前は知っていても、いつも目を見開いた水玉の女性という程度にしか存じ上げていなかったわけで・・・

地元早稲田にそんな彼女の美術館ができたなら、直接見たほうが良いに決まってます。

そしてわたしは、草間彌生さんが種や苗を育てる園芸農家育ちで、幼い時から植物を通して世界の不思議を感じていたことなど、初めて知りました。

自然はお手本、そんな意識を、一流の人は皆持つのかもしれません。

美術館は小さいながらも、力を入れた展示をしていました。

新宿の片隅にある早稲田という小さな町にもかかわらず、ヨーロッパやアジアからの来館者が、半分を占めていました。

彼女の影響力の大きさを感じました。

絵だけでなく、自分に生花を活けていく動画や、お花畑の中でお花と一体化していく動画作品などもありました。

彼女は自然との調和を強く打ち出している人なんだ、とわたしは新鮮な驚きを以って展示を見ていきました。

圧巻は、水玉かぼちゃの立体曼荼羅ともいうべき空間展示でした。

未来への我が展望を見て欲しいー

無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでいく、と題されたミクストメディアは、紛うことなき人間賛歌でした。

人と自然、人と植物、特に人間と農業は生かし生かされている相互的な調和関係です。

灯台下暗し。

自分が生まれ育った早稲田という小さな町をなぜ選んだのかわからないけど、世界を魅了した巨匠は、わたしの尊敬する師と同じことを訴えていたのでした。

草間彌生美術館、お近くにお越しの際はぜひ訪れてみてください。

#日記 #エッセイ #早稲田 #草間彌生 #草間彌生美術館

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