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【ウルトラマン】第2話「侵略者を撃て」

◇バルタン星人について

「侵略者を撃て」にて初登場。その後何度もウルトラシリーズで登場する人気宇宙人。
 確かにデザインは秀逸です。当時は、ゴジラやウルトラQの怪獣怪人しか、見本はないのに、よくここまでのデザインをひねり出したなぁ。感謝しかありません。

 両手は厚さ20センチメートルの鉄板を切断できる。マッハ5で空を飛び(ウルトラマンはマッハ3だったはず!)瞬間移動もできる。また、分身して相手を幻惑する。眼は1万メートル先の米粒も視認できる。
 格闘戦は苦手。
 一般に「フォッフォッフォッフォッフォッ」と表記される独特の音声を発するが、『ウルトラマン』第2話の監督と脚本を担当した飯島敏宏によれば、その際に腕を上げて手を揺らすのは、「腕を下げていると爪が重くて大変だったから、休むために生まれたシーン。腕を上にあげて立てていると楽だった」そうである。・・確かに。

 地球を訪れる最初の目的は侵略ではなく、故障した宇宙船の修理のためだった。自分たちの故郷であるバルタン星が発狂した科学者の行った核実験で壊滅したため、たまたま宇宙船で旅行中だった20億3,000万人のバルタン星人が故郷を失い、難民となった。身体をバクテリア大にまで縮小して放浪の旅を続けていたバルタン星人たちは、やがて発見した地球で宇宙船を修理しようと飛来した際に現地を気に入り、ハヤタ隊員の提言を無視して侵略を開始する。科特隊隊員との初めての会話では、地球人が持つ生命の概念はバルタン星人にとって理解できないものである様子が描写されている。

 

 飯島(第2話の脚本・監督)は、バルタン星人は科学や経済が発達した人類の未来の姿を映した反面教師と位置づけており、「悪役として描かれた後発のバルタン星人については認めていない」旨を発言しているほか、「もう悪役にしたくない」とも発言している。


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