会社で使う用語集

【課題審議】
経営層のおっさんが各事業部の偉そうなおっさんを集めて経営課題について審議する場。
基本的には社長の思うストーリーにまとめるので、社長にセンスがないと下々のものが路頭に迷う。

【中期経営計画】
経営層のおっさんと各事業部のおっさんが温泉に入り、酒を飲み、女を抱いてハイになった状態で決めた中期的な経営計画。
中2の妄想かというくらい現実との乖離が激しく、下々の者が右往左往する。
中期って何?と聞いても答えられるものは誰もいない。
計画が達成されることはない。

【大日程】
商品化推進のおおもとの日程。
各セクションと日程を調整して組み上げる無理ゲー級のパズル。
立案者にとっては血と汗と涙の結晶。
日程の改定を繰り返し、最終的にはもとの日程は跡形もなくなる。
立案者は初回制定版をつまみに一晩酒が飲める。

【デザインレビュー】
商品開発の各ステップで儲けられている開発のストップorゴーを判断する場。
〇判定はゴー、×判定はストップ。これら以外に△判定がある。これは問題を抱えていてもゴー判定ができる魔法のアイテムとして重宝されている。
最終的には箸にも棒にもかからない製品を前に下々の者が途方に暮れる。

【会議】
おしゃべりの場。
必要な事が漏れなく決まることはまずない。
一年中朝から晩まで会議を掛け持ちするおしゃべり好きが多数いる。

【為替の影響】
業績の上振れの時も下振れの時も経営層が使う呪文。
とりあえずこの呪文を唱えると、人のいいステークホルダーは黙る。

【あいさつ運動】
部課長が当番制で朝、会社の門の前に立ち、社員に挨拶する運動。
部課長が嫌々やっているので、社員も嫌々挨拶する。
ダレ得かわからない謎の運動。

【謎の5分】
終業後5分経過しないと退勤できない謎のルール。
この5分間は労働基準法を無視した軟禁状態となる。

【オープンイノベーション】
最近おっさんが覚えた言葉。
とにかくこの言葉を使いたがるが、業務委託との区別がついていない。

【働き方改革】
労働時間を削減することが改革だというおっさんに対する刷り込み。
最初に見たものが親となる鳥の雛の刷り込みと同じ現象。
とりあえず「早く帰れ」としか言わない。

【キックオフ】
上期と下期の初めに各事業部のトップが、社長、重役、そして社員の前で今後の事業計画という作文を読み上げる場。
最後に社長がキレて終わる年中行事。

【要求仕様書】
製品やサービスの要求仕様をまとめたもの。
必要なことは書かれていない。
要求は忖度するものという不文律がある。
要求する者より要求される方が要求をわかっていて、要求される方が要求するというカオスが起きる。

【マネジメント】
上にへつらい、下に唾を吐くこと。
封建制度の伝統を受け継ぐ和製英語。
Managementとは別物。

【お世話になっております】
枕詞。
特に意味はない。

【階級】
これが上がると給料が上がる。
実務能力とは関係ない。

【ボーナス】
賞与ともいう。
事業の実績をもとに社員の努力に報いる特別報奨金。
支給日には、「出ているだけありがたいと思え」と会社に逆ギレされる。

【米中貿易摩擦】
トランプの錯乱ぶりに恐れをなしたおっさんが、中国の工場や子会社を中国国外へ移転を決定させるきっかけとなった出来事。
冷静に判断したつもりのおっさんも今思えば錯乱していたというオチ。
実務をつかさどる下々の者は、錯乱者の決定に今も右往左往している。

【決算】
数字遊び。
無理やり数字を作るパワーゲームともいわれる。
基本的に粉飾していない決算はない。
やりすぎた場合、市場から退場することになる。
しかし、日本では大企業になるほど粉飾してもつぶれることはないので、大企業の経営者は安心して粉飾できる。


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