見出し画像

#4 「プレイボールが聞こえる」

元来、自分の関心ごとには全力で飛びつきたい性分。

いや、言い換えるのであれば、自分の関心ごと”だけ”には全力で飛びつくも、興味・関心の薄いものには、我ながら”関心するほど”、腰が重い。

この、無関心への関心、テレビの中に映るテレビの中に映るテレビの中に映るテレビの・・・(略)現象。

人には自身が好きな物事を全力で薦める事があっても、お返しにと、相手に薦めて貰った物事が全く興味が湧かず、作り笑いはおろか、苦笑いをお返しする事がほとんど。

これについては、公私を問わず発動するため、
世に言う「イヤな仕事」であるとか、「覚えておいて」の類いの物事には遺憾無く発揮される。

自分にとってのイヤな仕事は、そのほとんどで、身に付かずその場凌ぎを繰り返し、雷が落ちるなんて事もしばしば。

一見、協調性に欠けると捉えられそうだが、そうじゃない。「それに興味がない」だけなのだ。

流行に疎いとか、頑固者という訳ではなく(その一面も大いにありそうだが!)興味がある事にハマった時には、初対面の人と異常に仲良くなったり、仕事で大活躍!なんて場面も稀に訪れる、そう、稀に...。

大分前置きが長くなってしまったのだが、
話は変わり、
自分は幼少の頃から野球が好きだ。(180°ターン!)

小さい頃は、素直にプロ野球選手になりたい!と一途に白球を追いかけて、その夢が果てた今では、たまの草野球と、ビール片手に観戦に勤しむ日々。

子供の頃見ていた、親父のそれをそっくりそのまま体現している。

今や、贔屓のチームの追っかけヨロシク、仕事が休みであれば球場にいそしげく足を運び、時には友人を誘い、旅行がてら地方にも出向き、オンタイムで試合が見れない日にも、有料放送を録画して見るほど、日常と化している。

元来の飽き性と、前述の通り、関心ごとのみで生きている自身にとって、この野球という関心ごとが今の今まで、現在進行形で、続くとは思いもしなかった。

自慢にはならないが、煙草と酒位しか、長年続く自身の習慣と呼べるものはないが、それをも上回る習慣、ある意味では、野球の為に仕事をし、野球があるから仕事をし、野球があるから現在地に居住していると言っても過言ではない。

前置きに続き、中置きも長くなってしまったが、
note公式で素敵なテーマの提案がなされていたので、初めて乗っかってみようかと思った次第なのです。

「#球春到来」

野球に興味のない方には、全く馴染みのないテーマなのだろうと思うが、
通常であれば、10月にドラフト・シーズンを終え、トライアウトや契約更改、FA動向やスタッフ変更など、試合以外の人事的な変化を伴う、通称、ストーブリーグ期間を経て、

2月1日の沖縄をはじめ、九州の温暖地域でのキャンプイン。
3月後半のシーズン開幕に向けて、各チームが新しいチームとして動きだし、練習・試合を経て、今年一年のチームの基盤を作り出すのが、このキャンプイン、通称球春到来。

時期も相まって、中国で言うところの旧正月の様な、ある意味、野球ファンにとってのお祭りの様な日といえば、想像し易いかなと?(分かりづらかったらすみません!)

昨年から続く、コロナ禍の影響というのは、野球界にも例外ではなく、ご存知の通り、無観客試合での開催、試合数・延長の短縮、動員数制限など、平時であれば考えられない対応を余儀なくされ、

ここ数年で一番、現地での選手達の生のプレイに触れられない一年だった2020年。
実際に今年のキャンプイン以降も、無観客でのキャンプ実施に、無観客での練習試合。

挙句に、チームによっては外国人選手が来日出来ない状況など、今尚、コロナ禍影響が野球界にもたらしている影響というのは計り知れない。

そんな中、新庄剛志のトライアウト挑戦や、田中将大の日本プロ野球復帰などの明るいニュースも飛び交い、今年のシーズンというのも大いに楽しみに待っている2021年2月中旬。

対外試合が増えてきて、新加入選手の動きなど、今年のキャンプ期間も、例年通り、こちらを楽しませてくれる。単純にいい歳になった今でも、素直に、開幕を待ちきれずワクワクする感覚を覚えるのだ。

毎年、週刊ベースボールが発売する選手名鑑を買い、ビール片手に名鑑を眺めながら、練習試合放送を眺め、オープン戦の券売で必死に席を確保し、開幕戦のチケット争奪戦を乗り越え、オフィシャルブックを手に取り、開幕を待つ。

毎年の事、それでも変わらず楽しみな事、そして今や大切な事。

小さな幸せ、と言う言葉はよく聞くけど、毎年?毎日?変わらず訪れるこういう日常を、人は幸せと呼ぶのでしょう。

今年こそ、マスクを外し、ホームランの時には、
大きな声で「ウォー!」と叫び、周りの見知らぬ人達と何も気にする事なくハイタッチが出来る世界が訪れます様に。

もうとっくに、心のプレイボールはコールされている。



●編集後記
かく言う自分は、コロナ禍がなければ、年間30-40試合は現地に通う、横浜DeNAベイスターズの大ファン。

今年から長年続いたラミレス政権から、既定路線だった番長政権に。
個人的にも早すぎでは?とは思うし、梶谷・井納の巨人入りをはじめとした戦力減から、外国人選手の来日不可など、

前途多難にて、可愛いそうとも、横浜のスターが苦しむところは観たくないとも思いつつ、

脚を使ったチーム作り構想は、良しも悪しもベイスボールだと思うし、好感しかない。更に長い目で、チームの変化を楽しみたいと思う。

東・今永の早期復帰、関根・細川・伊藤裕・山本祐の覚醒、田中俊・入江・牧の台頭 etc...

今年も見所は盛り沢山。今年が難しくとも、1998年のあの瞬間を、あの街の盛り上がりを、あの感動を味合わずして、まだ死ぬわけにも、横浜の地を離れるわかけにもいかないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?