薄氷の心境

つきまとう「欠乏感」は、自分を奮い立たせる原動力になっていると納得させていた。よく、コンプレックスがあるからこそ頑張れると言うのと同じだと思う。そう、私はコンプレックスの塊だったのだ。

「自分は頑張っている、頑張っている。」という気持ちから、徐々に、「がんばらなきゃダメだ、ダメな人間になる」というようにシフトしていく。穴を何か”有意義なこと”で埋め続けないと空虚な気持ちに陥っていた。。

頑張らない自分がいると、自己嫌悪に陥り、「だからダメなんだ」と考えてしまう。

そのくせ、身近な人に「ちゃんとしなさい」と本気で注意されると、ムッと来る。怒られると、悔しくて泣く。

逆に、褒められても、お世辞のように聞こえて素直に受け入れられない。

(なんて面倒くさい・・・笑)

頑張ることで、自分を保っていたのだと思う。がんばる(つもり)になることで、ギリギリ自分を保っているような状況・・・。言葉で表すと、「薄氷」だ。必死にバリアしているんだけど、脆い心の何か。少し大袈裟に表しているかも知れないけどね。

だから、本当は、「そのままで十分だよ。」とありのままの自分を受け入れて欲しかったのだ。

この時期は、期待とは裏腹に、愛のない言葉を聞かせられると、「薄氷」はあっけなく破れ、悲しみ・悔しさ・惨めさ・苛立ちがドバ---ッと溢れ出ちゃうのだ。。この洪水は激しいものだった・・・(決して他人には見せないが)


そうして生まれた「欠乏感」が、無理矢理「がんばらせる」というシステムとなり、心に構築されていったように感じる。

ここに書いたことは、程度の大小あれ、どんな人にも当てはまるし実際に起きてる現象だと思う。

でもね。

私は、私のままでいいんです。

あなたは、あなたのままでいいんです。

他人から受け入れられなくても、まずは自分で自分を受け入れてあげよう。

あなたは、あなたの不完全な部分も含めて、それでいい。

本当に、ここ最近の心境の変化だ。私は、今まで痛めつけてきた自分の心を慈しみ、愛し、そして大事していきたい。

よく分からないけど、こうすることで、不要な感情(焦燥感・嫉妬・自信のなさ)が日々、薄くなってきている。とっても楽だ。


ここに至るまで、散々わめき散らかしたと思う。自分が触れられたくないところを直視させてくれたんだと思う。向き合わせてくれたんだと思う。

こうやって、気が付かせてくれた身近な人に、感謝したい。

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