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お酒のこと

新庄・最上地域の酒蔵事情

高畠熱中小学校・忘年会のときのお酒の紹介です。

①小屋酒造

①小屋酒造の創業は1593(文禄2)年。東北最古の酒蔵といわれています。四百有余年、二十六代にわたり続いてきた酒造り。さらに百年続くよう酒文化の普及とその伝統を後世へ継承していく。山形・福島県境にある西吾妻山を源とした最上川は、古今、山形県の産業・経済・文化のための最重要な河川です。酒造のある大蔵村清水は、その最上川が西転する新庄盆地に位置しております。ここは、戦国時代から近年まで、最上川の舟継権(人、荷物を改め、清水舟に積み替える)を認められた流通の要路でした。当家は、最上川舟運と関係が深く、以来、江戸初期より明治に至るまで、庄屋、問屋、また諸大名の本陣として、或いは米沢藩上杉侯御手船請負等を業としてきました。酒造創業は文禄2年(1593年)と言われています。本陣の関係上、新庄藩との繋がりはもとより、庄内藩酒井侯、同松嶺、秋田佐竹侯等の諸大名は参勤交代の折り、当家の酒を飲んだと伝えられております。また、大蔵村には古くから月山登山の宿場として栄える、開湯1200年の歴史を誇る肘折温泉郷があり、訪れる方々に当家の酒が愛されてきました。  主要銘柄:花羽陽・大吟醸 絹

hanauyo001小特別名称種別:大吟醸  原料米:山田錦  精米歩合:35.0%  アルコール度数:17.0%


hanauyou小特別名称種別:本醸造  原料米:はえぬき  精米歩合:60.0%  アルコール度数:15.0%

②最上川酒造

②最上川酒造は創業が大正7年7月1日で90年間営業した老舗酒造会社です。2009年6月30日をもって90年間の歴史に幕を下ろししました。「最上川」は長い間、最上川酒造(山形県新庄市)の主銘柄でした。しかし、酒の消費量の減少のため2009年6月30日で蔵を閉じることになりました。このとき主銘柄「最上川」の名を残してほしい、と小屋酒造に依頼。以来、小屋酒造が「最上川」をつくっています。

画像3特別名称種別:大吟醸  原料米:雪女神  精米歩合:40.0%  アルコール度数:16.0%

③合資会社佐藤酒造店

③合資会社佐藤酒造店 最上郡最上町瀬見 主力銘柄「このきみ」が有りますが、今現在当酒蔵では酒造をしておらず、小屋酒造に依頼しています。

画像4蔵名:(資)佐藤酒造店  特別名称種別:大吟醸  原料米:山田錦  精米歩合:40.0%  アルコール度数:17.5%

④古口酒造

④最上地区には、これ以外 古口酒造:最上郡戸沢村 主力銘柄 柳満喜(やなぎまき)がかつて有りました。

県内において、お酒好きが多いと思われる最上地区ですが、その割に昔から酒蔵が極端に他地域より少ないのは謎です。
現在、最上地方の酒蔵は、一か所だけになっています。
かえすがえすも「和食」がユネスコ世界無形文化財に登録された今、時の隆盛とマネージメントのむずかしさを痛感するところです、惜しいことをしました。
新庄最上地域唯一の酒蔵小屋酒造のお酒は、強い個性が有るとは言い難いですが、今は無き蔵を引き継ぎおいしいお酒を造り続けています、機会が有りましたらどうぞお試しください。
忘年会の二次会では、置賜地区の多くのお酒を美味しくいただきました。
み~んな い~い 酒だ!!
※小屋酒造のHPを参照しています。また、古口酒造については、武田好吉『山形の酒』“附録 山形県優良銘酒案内”(1956.1三省堂出版部)によるものです。

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