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日本で今大人気のオレンジワインについて

先月ワインショップを自身の3店舗目としてオープンさせ、お客様にワインの販売をしていますが、とりわけ食いつきが良いのがこのオレンジワイン。
よく売れます。どのワインよりもオレンジワインが圧倒的に売れています。

もちろん「オレンジワインって何?飲んだことない!」という切り口で、まずは飲んでみようということで購入してくれる人もいますが、「オレンジワインが好き!」っていう方も多いです。

横須賀の久里浜だとまだまだオレンジワインの需要はそこまでですが、3店舗目のポートマーケットは観光客の方が多いので、やはり需要が非常に高いです。

ここでオレンジワインについて少し触れてみたいと思います。

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オレンジワインの醸造法


まずオレンジワインとは、白ぶどうを赤ワイン製法で作るワインのことです。オレンジから作っているのではなく、白ぶどうの果皮からでるオレンジ色素の影響でオレンジ色になるためです。

ロゼワインは黒ブドウを白ワイン製法で造るワインのことなので、ロゼワインの対極といったところです。

赤ワイン製法のことをわからない方もいると思うので軽く説明すると、ぶどうの皮と種も一緒に漬け込んで造る製法を赤ワイン製法、ぶどうをプレスして出た果汁のみで造る製法を白ワイン製法と言います。

黒ブドウの皮にはアントシアニンという赤い色素があるため、赤くなります。種にはタンニンがあるため、渋みが付きます。

よってオレンジワインは、白でありながら赤ワインのような渋みを持つのが特徴です。びわやアプリコット、オレンジピールのような果実味を持ちます。

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オレンジワインの歴史


オレンジワインの歴史は紀元前8000年まで遡ります。
発祥はジョーシアで、クヴェヴリと言われる地中に埋めた陶器の中で熟成するという方法でつくっていました。

しかし、ジョージアは旧ソ連の支配下だったため、国際市場には出回らず忘れ去られていた。

そんなオレンジワインが注目されるようになったきっかけが、イタリアフリウリ州の超有名生産者グラヴナー。(知らない人はぜひ調べてみてください。)

ジョージアワインにインスパイアを受けたグラヴナーが1998年に初のオレンジワインを造り、イタリアの自然派ワイナリーたちに広まったことかたオレンジワインの再興が始まりました。

今ではジョージアワインが世界的にも広く流通し始めたこともあり、世界各国でもオレンジワインが造られるようになりました。

僕がワインの仕事を始めた5年前くらいは、「なんかオレンジワインってのが日本に入ってきたぞ。」くらいの感じでしたが、そこから急速に都内を中心にマーケットが拡大し、今ではオレンジワインは日本でも注視しなければいけないマーケットなりました。

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オレンジワインはなぜこんなにも流行したのか


ここの理由は明白だなと思っていて、間違いなくナチュラルワインのカルト的人気に比例するようにオレンジワインの人気もうなぎのぼりになっていったなと。

オレンジワインは赤ワインと同じようにタンニンがあるため、亜硫酸の添加を抑えたワイン造りが可能です。(タンニンは酸化を防止する効果があります)

ここにナチュラルワインの生産者たちがこぞって目をつけ、オレンジワインを造り始めた。ナチュラルワインのムーブメントに乗っかるように、オレンジワインも瞬く間に日本のマーケットに広がったなと。

ナチュラルワインについては最近学び始めていますが、まだまだわからないことばかり。どうしてナチュラルワインがこんなにも流行しているのか。ここもしっかりと学んでいきたいと思います。

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オレンジワインの魅力


オレンジワインの魅力はやっぱり、この驚きの味わいとフードフレンドリーな面かなと。

今まで飲んだことのないテイストの味わい。ワインの概念が壊される感じ、そしてこのオレンジ色の見た目。
造り手によって味も千差万別で、僕自身ももっともっといろんなオレンジワインを飲んでみたいとそう思わされています。

そしてフードフレンドリーさ。単体で飲んでも美味しい、飲み疲れしない。
香辛料を多く使ったスパイス系の料理との相性も抜群。
今まで合わせることのできなかったスパイスカレーや、中華、エスニック系の料理ともばっちり合わせることができる。

変態的な都内のレストランとかだとペアリングとしてよくオレンジワインをチョイスしてたりもします。

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女の子とのデートや、ビジネスシーンにおいても「オレンジワイン」は知っておいたほうが良いなと。
まだ飲んだことがないという方は、ぜひこの機会にオレンジワインを飲んでみてください。

ではまた!



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