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トケイソウ

初めてこの花に出会った時は衝撃的だった。

姿かたちといい、色彩のあり方といい、こんな不思議な表現をする花を見つけ、半分はしゃいでるような、何だか妙な感覚で写真を撮りまくった。

ほんのりと雨を感じる梅雨時の民家の軒先。綺麗な紫陽花でも、と思いながら散策した月島で、たまたま見つけた。無心に写真を撮っていると、ちょうど家からおばぁちゃんが出てきて、この花は「トケイソウ」ということを丁寧に教えてくれた。

なるほど!と、一瞬でこの花と名前が一致した。

まさしく時計だと妙に納得しながら、おばぁちゃんとの雑談が少し嬉しかった記憶がある。梅雨が近づいてくるとたまに思い出す、自分の記憶に時を刻んだ花「時計草」。


めしべのカタチが時計の針に似ているということから、この名がついたそうだが、咲いている姿を見ると、その名が一番あっていると思った。


>>> 時計草について

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