【レポート記事】「みんなで語る百物語 第一夜」やったら、3時間で怪談33話を語り合えた
2023/08/25(金)みんなで語る「百物語」 第一夜、をやりました。
告知記事→https://note.com/manianananika/n/n93efe8598ede
百本のロウソクを灯し、百の怪談を語る百物語。
怪談を語り終えるたびに、ロウソクを一本ずつ消していきます。
集まったのは語り手8名、聞く専参加12名の計20名。
第一夜は3時間で怪談33話を語り終えました。
残り67話!このペースなら、あと2夜で百話完走できそうです。
実話、創作、都市伝説に未解決事件、なんでもOKルールでしたが、いざフタを開けてみれば、ほとんど語り手の実話!
ネットのどこにも転がってない話しばかりで、大充実の内容でした。
怪談セットリストと、特に印象的だったいくつかの怪談の要約を、以下に載せておきますね。
■2023年10月27日(金)『みんなで語る「百物語」 第二夜』
第二夜に参加希望の方は、こちらからお申込みください→https://peatix.com/event/3684052/view
■百物語 第一夜 怪談セットリスト
①逢魔が時
②開かずの間
③窓のない部屋
④金縛り
⑤事故取材
⑥野良猫の姿
⑦先生のお気に入り
⑧座敷童
⑨雨の日
⑩八重洲北口
⑪通勤中に見える人を見てしまった
⑫夜勤中
⑬指輪
⑭百物語後の怪奇現象
⑮隣家からの差し入れ
⑯跳ぶ指輪
⑰頭に落ちてきた物
⑱百物語の原稿
⑲小さい頃みた危ないオジサン
⑳金曜日
㉑ガラス戸
㉒寺の子
㉓しまっちゃうおじさん
㉔ハレルヤおじさん
㉕震災
㉖震災2
㉗震災3
㉘深夜のレジバイト
㉙見える母と聞こえる私
㉚見える子
㉛お化け屋敷の夏バイト
㉜八木山橋
㉝十和田湖とSiri
■印象的だった怪談を6つ紹介します
④金縛り
一人で就寝中、金縛りにあい、そのまま幽体離脱した。
部屋の天井から、ベッドで眠る自分を見下ろしていると、部屋のドアが開き、白い服の女がぬるっと入ってきた。
女の手にはカミソリが握られている。
女は、寝ている自分の左手を取り、カミソリを手首に当て、ギーッと引く。
「やめろ!」と叫び、ガバッと起きあがると、部屋に女はいなかった。
だが、左手首にはリスカしたようなためらい傷が何本もついていた。
⑬指輪
本イベント用に百物語の原稿を書きはじめたところ、なぜか翌朝、結婚指輪がペンチで押し潰したように歪んでいた。
何十年もはめている指輪だし、その日も指から外してなかったのに。
実際触らせてもらったが、イビツでゴツゴツした形になっていた。
⑯跳ぶ指輪
結婚5周記念の指輪が机の上に置かれていた。妻が外して、外出したらしい。あまり指輪を外さないので「珍しいな」と思いつつ、失くしてしまわないよう、目立ちやすいカウンターテーブルの上に置き直した。
3時間ほどリビングで作業をしていると、妻が帰宅。
「指輪、カウンターに置いといたよ」と伝えたら、けげんな顔で「気持ち悪いこと言わないでよ」と指を見せてきた。指輪がハマっていた。奥さんは「指輪を外してない」と言う。
カウンターの上に置いたはずの指輪は、どこにもなかった。
そんな不思議な出来事があった数年後。
私は仕事柄、配信番組に出演することがあり、その日、収録でスタジオ入りしていた。
本番10分前。少し早めに出演者席で待機していたところ、さっきまでしてたはずの5周年記念の指輪が無いことに気づいた。どこでも外してないし、サイズもぴったりでうっかり取れちゃうこともない。それなのに、指輪がない。
慌てて、楽屋やトイレ、荷物の中などを探すも見当たらない。
本番が迫っていたので、いったん諦め、出演者席に戻ろうとスタジオのドアを開けたら、頭にコツンと、なにかが落ちてぶつかった。
なんだろうと拾ったら、探していた指輪だった。
㉑ガラス戸
子どもの頃、友だち数人とエンジェル様(こっくりさんみたいな交霊術)をやった。
みんなで10円玉に指を置く。「エンジェル様、エンジェル様、奇跡を起こしてください」と言うと、「はい」のところに10円玉が移動して、数枚ある部屋のガラス戸のうち、1枚だけがガタガタガタガタッと激しく揺れた。
「今のが奇跡ですか?」と聞くと、「はい」に10玉が移動した。
怖くなって、それ以降エンジェル様をやっていない。
㉘深夜のレジバイト
コンビニの深夜バイトをしていた。
ほぼ毎日22:00に来る常連のおじいちゃんがいて、店員たちとも仲が良く、名前も知っていた。
とある日、店員の1人がバイトに来る途中、お葬式を見かけた。
名前から察するに、どうやら常連のおじいちゃんが亡くなったようだ。
その日、夜間帯シフトだった私がレジに立っていると、22:00ぴったりに誰もいないのに自動ドアが開いた。
自動ドアが2枚あるコンビニだったが、外側の自動ドアが開き、次に内側の自動ドアが開いた。
不思議に思っていると、数分後、今度は内側の自動ドア、外側の自動ドアの順で開いた。
おじいちゃんがいつも来る時間。最後の買い物に来たのだろうか。
㉙見える母と聞こえる私
母は霊が見える。私は見えないが、霊的な音が聞こえる。
小学生の頃、母が運転する車の助手席に乗っていた。
信号待ちで窓をトントン叩く音がした。「検問か?」とキョロキョロ警官を探すも、窓の外には誰もいない。
おかしいなと思ったら、母がバックミラーを見たまま、こわばった顔で固まっている。
すぐに察した私は「乗ってきた?」と聞いた。母は「うん……」と答えた。大学生ぐらいの男の子が後部座席に座って外を眺めているそうだ。
私は怖くて、家に着くまで目をつむっていた。
それから3年後。私が中学生の頃。
母と夜の散歩をしていた。近所のプレハブ小屋や工場が多いエリアを歩いていると、遠くのほうから金属音が聞こえる。
「こんな時間にまだ工場やってるの?」と思いつつ歩いていると、どんどん音が近くなる。どうやら空き地の奥にある、建屋のほうから音がするようだ。
建屋を眺めていると、母が「あんまりそっち見ないで……」と震えている。母には、建屋の上、金属の屋根を四つん這いで駆けずり回る何かが見ていたそうだ。
■『みんなで語る「百物語」 第二夜』は2023年10月27日(金)にやります!
第二夜に参加希望の方は、こちらからお申込みください→https://peatix.com/event/3684052/view
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