お腹に赤ちゃんがやってきた〜つわり編〜

小さい時から結婚に憧れ、子どもも大好きなので、子どもを産み育てる事にも憧れてきた。
旦那と出会い、結婚して、子どもがほしいと強く願った。
そんな中妊娠が分かり、心拍が確認できた時は涙が出た。

そして地獄が始まる。

最初は「食べづわり」がきた。「食べづわり」とは、空腹になるかもしくは何か食べてないと気持ち悪くなる状態。
気持ち悪くなるのは嫌だと思い、いろいろ食べていた。
しかしすぐに「においづわり」と「吐きづわり」へ変わっていった。
妊娠7週ごろの事である。まだお腹も出てないし、母子手帳ももらってない、マタニティマークももらっていない時期だったため、周りにしんどいのを気づいてもらえず辛かった。母子手帳は意地で取りに行った。

「においづわり」は食べ物などのにおいで気持ち悪くなるというもの。私は食べ物だけでなく、タバコや電車のいろんな人の臭いがダメだった。タバコの臭いがする人が近くに来た時、トイレに駆け込んだ時もある。

「食べづわり」は食べたものを吐いてしまう。食べてる、食べてないに関係なく吐く。飲み物でも吐く。
前にノロウイルスにかかったことがあるが、それよりもっともっと辛かった。水飲んでも吐いた日もあった。せっかく旦那がごはん作ってくれたのに、食べて一瞬で吐いてしまった時、ものすごく申し訳なかったし、自己嫌悪に陥った。これだけ望んだ妊娠なのに、辛さで妊娠やめたいと思ってしまい、さらに罪悪感と母親失格だという思いで毎日泣いた。

食べられたのは、ゼリー、卵豆腐、ヨーグルトなど。
かと思えば調子のいい時には変なものが食べたくなった。マクド、天ぷら、冷やし中華、昆布の佃煮など…あまり統一性は無かった。
つわり中分かったのは、UberEATSは神ということ。わざわざ食べ物のにおいがする中、買い物に行かなくても食べたいものを届けてくれる素晴らしいサービス。
そして何より、旦那が食べられそうなゼリーや、卵豆腐や、ヨーグルトや、うどん、そうめんなどを山盛り買ってきてくれた事が嬉しかった。ゼリーは寝たままでも食べられるよう、ウィダーインゼリーみたいな形のやつも買ってきてくれた。

結局体重は5キロ近く落ち、寝てばかりだったので筋力が落ちて外出もままならなかった。仕事もしばらく休まざるを得なかった。仕事を休むことへの罪悪感も凄まじかった。

つわりが完全に終わったのは13週頃だった。徐々に仕事にも行けるようになったが、最初は体力が戻らなくて苦労した。私は6週間ぐらいの期間だったが、つわりの最中は終わりが見えなくて絶望していた。みんな辛いのを我慢しながら、日常生活を送っているんだと改めて感じるとともに、仕事に行っている人は尊敬すら覚える。

つわりは酷いと妊娠悪阻となり、脱水にもなり、命にも関わる。点滴をしたり入院したりする人もいる。つわりは辛いという意味を本当に理解できる機会だったと思う。社会や周囲の理解が本当に大事。当たり前のことだけど、お腹が出ていなくても、マタニティマークが無くても、しんどい人を気遣っていきたい。

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