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月と六文銭・第十四章(21)

 田口たぐち静香しずかの話は続いていた。厚労省での新薬承認を巡る不思議な事件の話に武田は引き込まれ、その先の展開に興味を示していた。
 ビジネスウーマンに変装した看護師の高島たかしまみやこは、パイザーのネイサン・ウェインスタインと体を重ねる覚悟を固めた。バーで盛り上がっていたが、上司のヴィンセント・オイダンが気を利かせて席を外したので、いよいよ…。

~ファラデーの揺り籠~(21)

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***現在***
 田口は武田の男根を優しく揉んでいた。再度したくなるほど元気にはならないよう気を付けて扱ってはいたが。
「哲也さんが今でも薬が必要ないのは、すごいですよね」
「元気なのは、静香さんが魅力的だからじゃないですか?」
 この会話がどこに繋がっていくのか分からないまま答えた武田だった。
「のぞみさんはね、若い人に負けないくらい硬くて、自分がイくまでは硬さが続くし、結構たくさん出るの、と言っていましたが?」
「え、のぞみに聞いたんですか?」
 武田は本気で困った顔をしていた。田口はふふふと笑いながら種明かしをした。
「先日ランチした時に、『彼とは最近どうなの?』って聞いたら、恥ずかしそうにだったけど、答えてくれましたよ。昼間はもちろんお姫様にように扱ってくれるから嬉しいけど、年齢差があるのに、夜はすごいの、って顔を赤らめて、あなたがタフで毎回自分が疲れて動けなくなるまでしてくれる、ってことでしたよ。
 彼女と年の近い男性では太刀打ちできない経済力は分かるけど、若い男性にも負けない体力というか精力で、モデルやレースクィーンですら翻弄するタフさはいまだ健在だし、それに加えて数々の撃墜結果が示す確かなテクニックがあれば、のぞみさんでなくとも足腰が立たないでしょうね」
 田口は武田の乳首に吸い付いて、少し硬くしてから、指でいじり続けた。
「もちろん、私ものぞみさんと同意見ですが、反論はありますか?」
 武田は目の前の田口の乳房に吸い付いて、乳首を硬くしようとしたが、体の向きをかえられて、逃げられた。
「まだまだ話が続きますから、ね」

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