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今月読んだ本『Think clearly』 ①


こちらは、先月に載せた2冊と同時に書いました。
自宅で働くことになった今、まとめて何冊か買っておいてよかった。
こちらも結構分厚い本です。

大事な部分が多すぎて、全部ここで引用してたらキリがない(^-^;
なので、その中でも特にこの本ならではの個性が出てるところを紹介できたらと思います。

何を語っている本かというと、より良く生きるために著者が考案する52の思考の道具についてです。
出典は主に次の3つ。
過去40年間にわたる心理学研究の成果。
そして、ストア派と呼ばれる古代ギリシアに起源を持つきわめて実践的な哲学の一派の思想。
それから、多数出版されている投資関連書籍。

「この3つが導き出す人生のコツは、ひとつの形へと収れんする。その収れんの度合いは、すべてひとりの人間がまとめあげたのではないかと疑いたくなるほどであるが、それらはまったく別々に生じたものである。」と著者であるロルフ・ドベリ氏は言います。

ではその中の内容を。
私たちは、ついつい、スタート時の条件設定にこだわりがち。
そこを完璧にしておけば、なんとかして計画通りの場所の辿り着けると思ってしまうんですね。
職業教育、キャリア、恋人や家族との関係などすべてにおいて完璧な条件を整えたがる。
ところが、何をするにしたって途中で軌道修正は必要。
著者は飛行機の操縦をするので、それに例えて、大事なのはスタートではなく、離陸直後からの修正技術だと言います。
よい人生とは、「修正をくり返した後に、初めて手に入れられるもの」なんだそうです。


そして、個人的に読んでいてプチショックだったのは、数学者の間で「秘書問題」として知られる命題について。
秘書を雇うために求人を出すと、100人の女性から応募があったとする。
これだけの人数の中から1人優秀な人を選ぶためには、どうするのが良いのか?という問題。
実は、問答無用で最初の37人を落とすんだそうです((((;゚Д゚)))))))
なんじゃそら?って思いますよね??
これは、全体像を把握するために必要なことらしく、最初の37人と面談してみて、その中で1番優秀な人はどのレベルなのかをまず知る。
知った上で、その37人の中で1番優秀だった人を基準にして、そのレベルを上回った最初の人を採用する。
こうすることで、優秀な秘書を雇うことができる確率は非常に高まるんだそうな・・・。
この考え方は何も秘書を雇う場合に限らず、数多のスポーツや作家の中からお気に入りを見つけ出すこと、人生のパートナーや住む場所、自分に最適なキャリアや職業や専門分野を決めたりする際にも言えること。
興味があるものだけに限らず、できるだけたくさんのものを試してから、最終的な判断を下す。
どんな選択肢があるか、全体像をつかむ前にひとつ選んでしまうのは早計すぎるということらしいです。

こんな感じで、私たちが人生の中で迷ったり悩んだりしがちなことについて、どう対処していくのが良いのかヒントをくれます。
ただ、一個二個の例えだけで千文字越えてしまったので、この続きは次回に分けようと思いまーす。

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