今月読んだ本『Think clearly』 ②


前回の続きです。
52からなる思考の道具について、私なりの感想を述べていきます。

この本の要点として外せないのは、なんと言っても、しっかりと区別や線引きをするというところ。
例えば、安定した信頼を勝ち得るためには、人に本音を出しすぎるなとも言ってます。
古今東西の偉人や著名人が、この本の中でよく例として取り上げられているのですが、第二次大戦で活躍した米軍司令官のアイゼンハワーは、「意識的に『外の世界に向けた人格』をつくりあげていた」んだそうです。
著者は私たちにも「二番目の人格」をつくりあげることをおすすめします。
「本音を出しすぎず、約束したことを守り、あなた自身の信条に従った行動をとれば十分。それ以外のことは、他人からはほとんど注目されない。」

なるほど。
でも、日本人はすでにこれ、出来てるのかもしれないですね。
元々持ってる国民性がそうだから。
余談ですが、この「二番目の人格」について「安定した信頼を勝ち得るための、「職業上の外向きの顔」だ。この人格には、迷いや挫折感や失望感はない。そういうものは日記やパートナーや枕に向けて吐き出すものと切り離されているからだ。」と解説されていました。
無駄に妄想力のたくましい私は、夜な夜なこっそり枕に吐き出してるアイゼンハワーや、嫁に泣きついてるアイゼンハワーを想像してしまいました(笑)


そしてそして、著名人の例としてこういう本で必ず取り上げられる、投資家のウォーレン・バフェットも出てきます。
いつも思うんですが、みんな一体どこでそんなに沢山、彼の情報を仕入れてるの?友だちでもないのに??
・・・。
つまり、バフェットはみんなの心の中にいるということか!(笑)

 バフェットは人生のモットーとして「自分の『能力の輪』を知り、その中にとどまること。輪の大きさはさほど大事じゃない。大事なのは、輪の境界がどこにあるのかをしっかり見きわめることだ」と述べています。
その理由は「人間は、自分の「能力の輪」の内側にあるものはとてもよく理解できる。だが、「輪の外側」にあるものは理解できない。あるいは理解できたとしてもほんの一部だ」というもの。
世界は人間ひとりの脳で理解できるほど単純にはできていない。
だったら自分の理解ができる『能力の輪』がどこまでなのかを見極めて、そこを離れずに生きていけばそれでいいということらしいです。

自分の影響力の及ぶ範囲のことをして、それを越えた範囲のことで、気持ちをアップダウンさせて疲弊するなということを、表現を変えてくり返し述べています。
「自分以外の人間の性格は変えられない」なんかも、まさのそうですよね。

見聞きするニュースの量も制限したほうがいいと言っています。
私も、ネガティブな情報ばかり目にするのが嫌でテレビを持ってませんが、無関心も良いこととは思わないので、冷静に物事を判断している人や、専門家の意見は見るようにしています。
昨今のコロナ騒動でも、思いやりを欠いた言動を度々目にしますが、不安でしょうがないからこういう言い方するのかなと思うようにしています。


では③へ続きます

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