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「プロを目指すには大きな壁がドーン!」という話

専門学校で講師を始めて今年(2022年)で18年になると知り、随分長い間「マンガ講師」だったのだなぁと驚きます。

講師として「マンガの描き方を指導する」方法が随分変わりました。
「面白いマンガの描き方」とか「売れるマンガの描き方」とかの「指導方法」など存在しないことを知ったからです。

「曖昧で抽象的なアドバイス」は、マンガ家やマンガ編集者であれば可能です。
しかし「具体的ノウハウ」の指導は難しいのです。
指導できるものであれば「指導を受けた全ての人」が売れるマンを描けるはずなのですが、そんなことはないのです(当たり前だけど)。

結局「潜在している才能を活かすマンガが描けるかどうか」であり、「その人自体の能力次第」という事になるのです。

それを知った時、専門学校は「学生に対して何ができるのか」と虚しくなって落ち込んだことがあります。

しかし、専門学校だからこそできるのは「マンガを描くための基本」を論理的に解説することだと気づき、「何が描かれているのか読者に伝わるマンガの描き方」を指導することだと判断することができました。

「マンガ家になれない最初の原因」は、「マンガとして成立した作品」が描けていないからです。
だから投稿の予選で落とされたり、持ち込みに行っても担当付きになることが難しいのです。


というわけで、「マンガが描けるようになる」事を指導するのが「マンガ講師の仕事」だと心がけている現在です。

ところが、最近新たなことに気づきました。

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