見出し画像

自分の好きだった作品を振り返る(その1)~物心ついた時から小学校まで

昨年12月頃に出会ってから、河野大樹さんが描くマンガ、『ブス界へようこそ』にハマっているのですが。(※気になる方はタイトルで検索してください。)

画像1

特定の作品にこんなにハマるのは、ものすごい久しぶりで。

子どもを産んでから「育児漫画」というジャンルにはハマっていたし、育児漫画は私の人生を変えた作品も多いのですが、創作漫画だと中学生の頃にハマった『幽遊白書』ぶりかな?小説も加えたら高校生の時にハマった『十二国記』ぶりかな…?…というくらい、久しぶりの感覚です。

社会人になってからも、ずっと漫画を読んでいたし、好きな作品とも出会っているのですが、例えば雑誌まで買って連載を追うとか、そこまでいく作品はなくて。

自分の人生における規模感で言っても、過去最大級にハマってる作品だと思います。

私は元々、少女漫画が好きな人間で、少年漫画はほとんど読みません。だから、『ブス界へようこそ』が好きな自分が、ちょっと不思議な気分ではあります。普通に本屋だけチェックして過ごしてたら、出逢ってないだろうなあと。

自己分析がてら、自分が子供の頃好きだった作品をまとめていきたいと思います。

絵本は好きじゃなかった

子供が読む本と言えば、絵本…となることが多いんですが、私は絵本が面白いとは思わなくて。保育所の本棚から借りて読んでましたが、記憶に残るのは『ノンタン』『ぐりとぐら』『11ぴきのねこ』『14匹のねずみ』くらい。

漫画チックな絵柄で、登場人物が多いものを好んでいました。何故か人間が登場するものを読んだ記憶がない…。

画像2

初めて好きになった漫画

保育園児の頃には、姉から借りて『ドラえもん』やコロコロコミックを読んでいました。私は『ドラえもん』よりも、父が持っていたあだち充さんの『ナイン』の方が好きでした。

画像3

あだち充さんの漫画は ↑ のキャラで構成されることが多いです。男性キャラのバリエーションはもうちょい多いけど、女の子は多くの場合2人。

絵に惹かれたのもありますが、この漫画は野球だけでなく、高校生の恋愛も描いていて。野球と恋愛のバランスがちょうどよかったなあと。

父は野球漫画が好きだったので、水島新司さんの『あぶさん』『光の小次郎』なども本棚に並んでいましたが、絵柄が怖くて読めませんでした。

高校生くらいに父所有の水島新司さんの漫画も全て読みましたが、水原勇気にハマったりはせず。水島さんの漫画は、漫画としてものすごく面白かった。野球しか描いてないのに、全部違った面白さなのが不思議で。登場するキャラも良くて、岩鬼と殿馬がかっこよかったな~。

画像4

『みゆき』を買ってもらう

話を戻して。初めて買ってもらった単行本は『みゆき』だと思うのですが、今思い出すと、なんとなく気まずい気持ちになる作品でございます…。青年誌連載の漫画だからお色気シーンが多いんですよね…。でも、2人のみゆきちゃんがかわいかったです。

画像5

巻数が進むにつれ、私の興味が他に移ったからか覚えてませんが、『みゆき』は11巻までしか集めませんでした。だから大人になるまで、結末を見てなかったのです。

子供の頃に読んで納得がいくラストとは思えないので、読まないままでよかったと思います。

父があだち充さんの漫画が好きだったので、以降もあだち充さんの漫画は読んでいます。『H2』は良かった…。すごく好き…。他だと『虹色とうがらし』とか『ラフ』みたいな、変化球の方が好きです。

画像6

初めて買ってもらった「なかよし」

小学2年生の時、父と一緒に本屋に行って買ってもらったのが「なかよし」でした。1986年7月号。覚えてます。

画像7

※画像は「https://blogs.yahoo.co.jp/usatansuki/6059832.html」より転載。

この号で「なかよしマンガ大賞」の受賞作を発表してまして、のちに『きんぎょ注意報!』を描く猫部ねこさんと、『美少女戦士セーラームーン』を描く武内直子さんが入選、『ミラクルガールズ』の秋元奈美さんが佳作に入っていた筈です。もう1人はたておか夏希さん(佳作)。

『なな色マジック』をきっかけに、少女漫画の世界へ

「なかよし」で連載していたあさぎり夕さんの『なな色マジック』が好きになり、「なかよし」を毎月買うようになりました。

画像8

主人公の菜々子は、料理が得意で、かわいい双子の姉にコンプレックスを抱き、いじっぱりなキャラクターでした。この漫画は恋愛ではなく、演劇や舞台の世界を描いている群像劇なのも良かった。ライバルキャラである麗はカッコ良いと思える女性だし、かわいこぶりっ子に見える菜々子の双子の姉・友理も、良い意味で裏表があるキャラで好ましかった。

この後もハマる作品が色々登場しますが、私が好きな作品の共通点は「女性がかっこいい」「多様性が感じられる」「差別がない」…といった3点が重要みたいです。

『独眼竜政宗』にハマる

初めての「ハマった」体験が大河ドラマ『独眼竜政宗』でした。小学2年~3年の頃です。

毎週、楽しみにしてました。主演の渡辺謙さんがかっこいいのもあったけれど、ジェームス三木さんの脚本が面白くて。脇を固める豪華俳優陣が演じる戦国武将が大変魅力的で…。西郷輝彦さんの片倉小十郎、三浦友和さんの伊達繁実の2人は滅茶苦茶良かった…。勝新太郎さんの秀吉とか、津川雅彦さんの家康とか、最高に好き…。他にもいかりや長介さん、大滝秀治さん、陣内孝則さんなど、個性的な俳優が多かった。

画像9

女性キャラだと政宗の母親役の岩下志麻さんですよねー。ほんと、かっこよくて。惚れる。

竹下景子さんが演じる政宗の乳母・多喜もコミカルだけど厳しい面もあって良かったなあ。

『独眼竜政宗』は大河ドラマで最高視聴率を記録してるはずですが、大人気だったのもうなずけます。

『独眼竜政宗』をきっかけに、私は日本史オタクになりました。

『アニメ三銃士』にハマる

小3から小4にかけて、『アニメ三銃士』にハマります。この頃には我が家にビデオデッキが導入されてたので、録画しては毎回10回くらい、繰り返し見てました。親が呆れてました。

画像10

自分が好きな物語を考えた時、上げる要素のほとんどが『アニメ三銃士』には詰まっています。年齢も性別も関係ない友情、自分らしく戦うカッコ良い女性、大人顔負けに活躍する子どもや動物…。

特に好きなキャラは、リシュリュー閣下です。

アニメの中で、リシュリューは三銃士の敵役として描かれます。敵だけども、国王ルイ13世のことを真剣に考えている人だから、今一つ憎めない。彼に従うローシュホールやジュザックといったライバルキャラがコミカルなのも、憎めない要因の一つかも知れません。

「敵らしい敵がいない」のは少し不思議で、「それぞれが熱い想いを持って生きている」のが素晴らしくて。

『アニメ三銃士』にハマった私は、図書館で原作を借りて読んだし、関連の本も色々読んで。リシュリューという人物は、フランスの歴史上は、名宰相として称えられていることを知ったんです。

アニメの中だけでも楽しいけれど、アニメの外の世界(現実)とも繋がる構造にしびれました。

子供向けの作品とは、かくあるべし、と思える作品です。この作品だけ、DVDボックスも買いました。

高河ゆんにハマる

たしか小4の頃ですが、近所の本屋である表紙を見て、衝撃を覚えます。『源氏』の2巻。

画像11

うっわー!!!素敵だ!!と思って、2巻なのに即購入。ちなみに、表紙イラストは主人公の克己。高校1年の男の子です。

その後、『アーシアン』も買いました。高校生くらいまでは、高河ゆんさんのファンで、ゆんさんの漫画が載ってたら雑誌も買って読んでました。

『源氏』『アーシアン』も好きだけど、『ありすin wonderland』とか『ローラカイザー』『恋愛』なども好きでした。

↓ は『アーシアン』の主人公・ちはやですが、性別は男性です。

画像12

ゆんさんの漫画は、元々彼女が同人作家で自由に描いてたからか分かりませんが、新しさを感じる、カッコ良いキャラが多かった。「やおい」(今でいえばBLか?)にドキドキしつつ、男女という性別を気にせず、人間ドラマとして読んでました。

高河ゆん作品には、心揺さぶられる名セリフが多かったように思います。『ブス界』を読みつつ、ミカエル様のこのセリフを思い出しました。一番好きなのは、『源氏』で頼朝が政子語った「命など2番目」てセリフです。

画像13

田村由美に出会う

小5の夏休み、大阪花博に行くため、姉と2人で大阪の親戚の家に行きました。「行きたいところは?」と聞かれて「本屋」と答え。大阪まで来てデパートの本屋に連れて行ってもらいました。

漫画雑誌を立ち読みしてたら、『BASARA』の1話と出会います。

画像14

もう…!読んだときの衝撃と言ったらなかったですね。漫画とはこんなにも熱いものだったのかと。私が読みたかった物語がここにあった!感が強かった。立ち読みなんだけど、何度か読み直しました。

旅先で本を買うと荷物になるので、田村由美、田村由美、って作者の名前を暗記して。

大阪から帰って近所の本屋で、『巴がゆく!』を買ったら、これもまたよくて。コツコツとお小遣いを貯めながら、全8巻を買い揃えました。

↓ のイラストを見て分かるかな?『巴がゆく!』は現代日本を舞台にしたアクション漫画というだけでも、当時、珍しかったんですが、ヒーロー的男性・伊織様が長髪なんですよ。また、敵役の男性・上総は三十路のおっさん。でもそこが良かった。

画像15

ファン歴が一番長く、この年までほぼ脱落しないで読み続けているのが田村由美先生です。『7SEEDS』は読みながら風呂敷が畳めるかハラハラしてましたが、ちゃんと終わらせたのも偉いと思っています。

「のーこシリーズ」「龍三郎シリーズ」など読み切り集も好きなので、今、『ミステリと言う勿れ』が人気なのが嬉しい。『ミステリと言う勿れ』は、”短編が上手い田村由美”の集大成な感じがするんですよね。

画像16

CLAMPのファンになる

CLAMPさんとの出会いは小6くらいかな?高河ゆんさんが好きだったので、新書館のコミックスを探したら、『聖伝』2巻を見つけたのです。

画像17

その後始まった『東京BABYLON』もカッコ良くて。CLAMPさんは表紙デザインが良かったなあ。

画像18

『二十面相におねがい!』『学園特警デュカリオン』みたいな軽めの物語の方が好きでした。『X』も読んでたけど、『聖伝』と『東京BABYLON』の終わり方が微妙に感じたので、早々にファンを辞めています。

ファンではないけど、『ちょびっツ』や『カードキャプターさくら』、『xxHOLiC』などは読んでました。

***

保育園~小学生の頃にハマった漫画はこれくらいですね。

漫画に関してはなぜか、同人作家から商業デビューした人の作品を好むことが多かったような気がします。別に狙ったわけではなく、だいたいは表紙買いでした。

映像作品は、『独眼竜政宗』と『アニメ三銃士』が最高過ぎて、40歳である現在まで、これを超えて好きになった作品はないですね。

つづきます。


サポート頂いたお金は、漫画や本の購入に充てさせて頂きます。レビューして欲しい本などあればコメントでお知らせください。