この世界を生き抜くヒントは、全部漫画が教えてくれた。
毎日毎日、同じことの繰り返し。
手を抜いてもいいのだろうけど、つい、頑張りすぎてしまう。
何が不満というわけではないけど、なんだか、この生活に飽きてきた。
この記事では、そんなあなたに、今一度「生きる」ことの意味を考えさせてくれる漫画を紹介します。
私自身、これらの漫画に幾度となく救われてきました。
「なんのために、今を生きていけばいいのか」
そのヒントになるスパイスがたくさん詰まっています。
すぐに人生の指針となるような、答えは載っていないかもしれません。
それでも、ぜひ「主人公や登場人物の境遇だったら自分はどうするだろう?」と想像しながら、自分の人生に思いを馳せて、ページをめくってみてください。
『私たちの幸せな時間』 佐原ミズ
「誰かが死にたいと願った今日は、誰かが生きたかった明日」
主人公・樹里と祐に感情移入していくと、この言葉の持つ意味について深く考えさせられます。
自分は、「今あるもの」を大切にしているのだろうかー。
本作にある「幸せな時間を手に入れるのには、難しいことはいらない。必要なのは…」から始まるくだりは必読です。
『GUNSLINGER GIRL』相田裕 ~全15巻~
生きることが死にゆくこと。
彼女たちの日々は戦い一色しかない…ように見える中でも、他に意味を見出そうとする姿に心打たれます。
薬のおかげで彼女たちは事件のトラウマから逃れられる。
けれどその薬の副作用で彼女たちは、戦いの記憶はおろか、戦いの束の間にあるささやかな幸せの記憶すら忘れ去ってしまうのです。
死にゆく閉ざされた運命の中で、彼女たちは一人ひとり大切なものを守り、それを生きる意味として見出します。
ある少女はペアを組む担当官に尽くすことが生きる意味ととらえて、時に喜び、時に葛藤。
担当官もまた人の子なので、過酷な運命から少女たちを救えないかと葛藤します。
彼女たちの辿る運命は決してハッピーエンドではありませんが、読後、不思議と自分の人生…もっとやりたいことがあるんじゃないかな…と思わせてくれる作品です。
『イキガミ』間瀬元朗 全10巻
明日もその先もずっと生きている。
そして毎日は、同じことの繰り返し。
事故や事件で亡くなる人がいても、自分だけは、なんとなく生きていられる…そう思いがちですよね。
実際はそうではないんだなぁと、このマンガを読むたび思い出すんです。
人生でやり残したこと・先延ばしにしていることについて、考え直さなきゃ、きっと後悔するって。
正直、今の私にもし「イキガミ」が自分に届いたら…
恐ろしいです。やり残したことだらけ。
将来のために淡々と仕事をして貯金もしているけれど、
今の自分のやりたいことを我慢しているような気がしてきます。
本当に、私がやりたいことはなんだろうー。
そんなふうに想像してみるだけでも、自分の人生の棚卸しになるかもしれません。
どの作品も「生きる意味」と「死」を扱うものではありますが、読後感は悪くなくどこか新鮮な気持ちで「生きる」ことをとらえられるかと思います。
人生に、疲れたあなた。
人生に、飽きてしまったあなた。
このマンガを読んで、一度立ち止まって…
自分は何をして生きたいのか、何をしたら人生の喜びを感じられるか、と問いかけるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
選書・執筆:suzu(Twitter:@calm_suzuri)
画像・編集:moon(Twitter:@moon _webwriter)
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