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何かのついでじゃない。マンガを読むためだけに泊まる場所を作りたいと思いました。【マンガアートホテル誕生秘話】

「マンガを読んでもらうことだけが目的のホテルを作りたいと思いました。」

弊社代表の御子柴はそう語ります。

マンガを読むことに特化したホテルを作ること。

その思いのカケラが形になった場所。
それが、2019年に神保町にオープンした「MANGA ART HOTEL ,TOKYO」です。


このnoteをたまたまご覧になったあなたに、このホテルができたきっかけをぜひ知っていただきたい。

そう感じ、代表の御子柴に勝手にインタビューし、まとめてみました。
マンガ好きな方、ホテルの運営に興味のある方、よろしければ、最後までご覧くださいね。


~このnoteは、「BOOK HOTEL 神保町」の支配人である三浦が、弊社代表の御子柴にインタビューした内容がもとになっています。〜

その点と点を繋いでいきたい。

まずは少しだけ、弊社の紹介を。

株式会社dot

私たちのミッション。それは
「宿泊」✖️「〇〇」によって生まれる「新たな可能性」を模索すること。
ホテルをただ泊まるだけでは終わらせず、特別な体験を生み出すこと。

それによって、たくさんの可能性を秘めた小さな「点」と「点」を結びつけ、未来に向けての新しい「線」を作っていくこと。

株式会社dotは、「宿泊」にあらゆる価値を掛け合わせることで、世界中に特別な体験を生み出していきます。 私たちが提供したいのは、ただ滞在する場ではなく、 人々と文化、価値観、理解を交差させる場。 そこでしか得られない体験。そのために、自らゲストとコミュニケーションをとり、 日本文化を伝えていきます。 自身が日本文化のキュレーターとなり、日本文化をテーマにした宿泊施設を展開していきます。 私たちは、世界の人々と旅先を結びつける存在。 それは、広い世界から見れば、小さな一点かもしれません。 でも、その点がいつか新しい未来を描く線に、世界中をひとつにする面にもなっていく。 そう信じて。日本と、世界と、人々と。
新しい点をつくって行きます。

https://dotinc.jp/

弊社の代表、御子柴雅慶は、バイタリティに溢れ、凄まじい瞬発力で次から次へとアイディアを生み出しています。
考えるより先に。目にも止まらぬ速さで行動し、どんどん周りの人を巻き込んでいく。

正直、ちょっとヤバい人です。笑(いい意味で。)

御子柴と出会って、私の価値観は大きく変わりました。

「当たり前は、当たり前ではないかもしれない」

柔軟な発想と行動量に完全に影響され、必死に食らいつく、そんな日々を過ごしています。

疲弊し切ったホテルマーケットを救う唯一の方法。



ここからは、2019年にオープンした「MANGA ART HOTEL ,TOKYO」
について、御子柴の想いをまとめていきます。


ホテルー。それは、もちろん「泊まるため」に特化した場所です。
少なくとも私自身はそう思っていましたた。

そのため、それぞれのホテルを比較するときには


・駅からの近さ
・部屋の広さ
・価格
・アメニティの充実さ
・スタッフの対応
・口コミ


などが判断材料になってくるかと思います。

ただ、運営をしていくなかで
「他のホテルより口コミをよくしないと!」
「アメニティはもっといいものにしないと!」

そんなふうに、お客様からの声に応えることを考えすぎるあまり、本来ホテルが持つ機能以上に「頑張りすぎて」しまう。

それにより、スタッフが疲弊してしまったり、スムーズな運営ができずに悩んでしまったりする。

だからこそ、御子柴はそういったシステムそのものを変えてしまおう、
「目的地として認識されるような要素」を生み出してみてはどうか。

と思うようになったのです。


「東京で用事があるから、ホテルに泊まろう!安いところどこかな」
「水道橋あたりで広い部屋探そうかな」
そういった理由ではなく

「〇〇の体験をするために、このホテルを予約しよう」

と思ってもらう。その〇〇は、人に頼らず、人が作り出した「コンテンツ」を活用して、新たな宿泊体験のあり方を創造する。

「人」ではなくマンガや本などの「コンテンツ」に接客をしてもらうこと。


これこそが御子柴の考える、未来への線を繋いでいくための鍵となる戦略だったのです。

(私はその考えに惚れ込んで、入社を決めました✨)

きっと世界の共通言語は英語じゃなくてマンガだと思う〜♪



でも、英語に負けず劣らず、「マンガ」の魅力はもはや日本だけにとどまらない、と思っています。

2019年当時、インバウンドが多いこともあり、御子柴は、日本人だけではなく、世界中の人に向けた、コンセプトホテルを運営することを視野に入れていました。

そこで思いついたのが、「世界中の共通言語」になり得るだろうコンテンツ、「MANGA」


これは御子柴自身が、数々の国で旅行をした際のエピソードに基づいています。

「日本人で知ってる人は誰?」と聞くと、
海外の方は「ポケモン」「ナルト」などの答えが返ってきた。
おそらく、日本の印象は「アニメ」「ゲーム」「漫画」
そこで、ホテルに置いてコンテンツとなりうる「マンガ」を中心に置いたホテルを着想しました。

by 御子柴


しかし、マンガがただ置いてあるだけでは、漫画喫茶と何も変わりません。
喫茶店や温浴施設にも、一機能として漫画が置いてあります。

マンガをただ置くことだけで価値を発揮するのは難しい。

そこで、着目したのが「ART」でした。

マンガの持つ「アート性」

電子書籍のマーケットがどんどん広がっていく中だからこそ、あえてアナログに立ち返り、「紙の本」が持つ美しさ、柔らかさも味わってもらいたい。

そこで、御子柴は「漫画の装丁の美しさ」に目をつけました。


あたらしい宿泊体験=マンガを読むために泊まるホテル
は大前提として、他では味わえない、「アート性を重視した抜群の選書」にこだわることにより、「差別化」を図ろうというわけです!


アートと一口に行っても様々ですが、「MANGA ART HOTEL ,TOKYO」の選書は、

・外見である「装丁」の美しさ
だけでなく
・「内面」である、マンガ自体のストーリーが心がつき動かされるような、
メッセージ性のある作品
が中心となっています。

そして、この「選書」こそが、MANGA ART HOTEL ,TOKYOの真骨頂。

御子柴、そして弊社の共同代表取締役である吉玉が、寝る間を惜しんで読み切り、およそ5000冊の漫画におすすめコメントをつけていきました。



5000冊の漫画にそれぞれスタッフの想いが詰め込まれています!


この時の体験は、まさにホテルのコンセプトそのもの。

「夢中で作品を味わってほしい。眠るのを忘れて没頭する体験をしてほしい。」
その思いから、一晩中マンガの世界に浸ってもらう滞在、「漫泊」というコンセプトが決まりました。


漫泊(まんぱく)
それは、何かのついでとか、 片手間とか、
暇つぶしではなく。 ただひたすら、
マンガの世界に浸る “一晩中マンガ体験”です。

他にしなきゃいけないことあるのに、
つい手が伸びて、時間も忘れて読み耽る。

そんな、誰もが感じたことのある
マンガへの心地いい敗北感が、 ここにはあります。

出会ってしまったら、最後。
読めば読むほど引き込まれていく 空想の世界へ。

さあ今夜は、
マンガの吸引力に負けてしまいましょう。

眠れないほど夢中な一泊

https://mangaarthotel.com/

眠ろうとしなくていい。泊まろうという気持ちじゃなくていい。マンガを読みにきてください。

残念ながら、当館は、デイユース(日帰り)利用は考えておりません。
コンセプト通り、眠るのも忘れるくらい、マンガに没頭する体験をしていただきたいから。

15時のチェックインから、11時のチェックアウトまで、

寝るのも忘れて、マンガの世界に埋もれてほしいのです。

正直、当館では「眠らなくて」いいです。「泊まる」という認識でいらっしゃらなくて、いいです。

都内に住んでいるなど、「特に泊まる必要はない」方であっても、
「マンガ」が好きなあなたには、ぜひ一度来ていただきたいです。

色々と、尖っているかもしれません。笑

それでも、抜群の選書はあなたに絶対刺さると思っています。

きっと、あなたの考えに寄り添い、背中を押してくれるマンガたちと出会えるでしょう。

そんな作品に出逢いに、遊びに来ていただければと思っています。


👉詳細・ご予約はこちらから。

👉Twitter

👉Instagram

https://www.instagram.com/mangaart.hotel/

インタビュー:株式会社dot 代表取締役 御子柴雅慶
(Twitter:@sanrou19851207)


文章・構成・編集:BOOK HOTEL 神保町総支配人 三浦菜月

(Twitter:@moon_webwriter)


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