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大学にはいって。


いま、自分のためにやらなければいけない大きなことがいくつかあって、それから逃げたくて、普段なら絶対にやらないようなことをたのしみに、いろいろ頑張ろうと思っている。

ふと、私は大学に入ってから、色んなことができるようになったなと思う。

例えば、食べ物のこと。私は、けっこう好き嫌いが激しかったのだけれど、大学に入って、割となんでも食べられるようになった。もちろん、嫌いな食べ物はある。でも、嫌いだとしても、食べられるようになった。これは私にとってすごく大きなことなのだった。そんな歳で何を言っているのだと思われるかもしれないけれど、けっこう大事なことだと思う。それから、食わず嫌いのもの。たいして親しみもないのに嫌いだった食べ物が、食べられるようになって、しかも好きな食べ物になったりしている。

食わず嫌いがなおったことを踏まえて、私は、大学にはいってから何ができるようになったのだろうと考えた。ほんとうに、色んなことができるようになったと思う。

小説を書くことも、読むことも、編集することも、本を作ることだってできるようになった。それから最近、ハーモニカが吹けるようになった。他にも、たぶん、できるようになったことはたくさんある。

最近、自分を昔以上に好きになれている気がしている。

色んな考えのひとがいるから、一概に正しいとは言えないけれども、私は、自分を愛することが出来ないと他人のことも愛せないと思っている。
だからなるべく自分のことも愛したいのだけれど、他人のことばかり考えてしまって、自分をなおざりにしてしまう。でも、それじゃいけない。自分のことも、他人のことも、愛したい。どうしたらいいのか。どうしたら、自他ともに救うことが出来るのか。そんなことばかり考えていて、馬鹿みたいだけど、だからこそ私は、今の私が在ると思う。

最近、私はほんとうに善いひとたちと巡り会えたなという実感がある。それはこの大学にはいってからほんとうに色々なひとと出会って、いろいろなひとをだいすきになって、知って、すきなひとから言葉をもらって、それを噛み締めてばかりで、私は全然みんなに何かを与えられていないけれど、なにかをもらってばかりだけれど、でもなんか、ほんとうにみんなのこと大好きだなって思って、自分のことも大好きになった。

尊敬するひとも、たくさんできた。大学は、ただ勉強を学ぶ場ではない。自分からいろんなことを吸収するところで、しかし吸収するだけじゃダメで、何か自分のものとして昇華出来ないといけない。その気持ちがないと、何もしなくても時間が過ぎていく。だから、とにかくがむしゃらに吸収して、自分なりに昇華しているつもりなのだけれど、いかんせん、私は効率が悪いから、比べてしまえば私よりも何かができているひとなんて星の数ほどいて、でも比べないで居られる自由さがあったから、私はのびのび勉強できている。

でも、たぶん私がこの場所で学んだことは、勉強もだけれど、勉強以外のことの方が多いように思う。
人間性、っていったら大げさかもしれないけれど、なんか、やさしさとか、言葉とか、目の前のひとをたいせつにすることとは何か、みたいな。そういうことを、友人や先生や、先輩や後輩から教わっている。

なんか、本当に取りとめもない話なのだけれど、今書きたいから、書いた。とりあえず、大学とみんながだいすきってこと。いつもありがとうって、いま、言いたかった。ありがとう。

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