フレッシュパスタに魅せられて(pasta fresca)

カンターから覗き見た
オープンキッチンを二つ

見せるキッチンは小さな食べ物屋さんの武器になります。
大阪で1軒、松山で1軒
先週7日、9日と大阪石橋市と愛媛松山市内で
2軒のカウンター席のイタリア料理店を探索。
価格帯が両極端で非常に面白い体験でした。

A店
オーナーシェフと奥さんで二人体制
席数カウンター7席、テーブル席
バックヤード無しのキッチン
価格帯:ランチタイム三千円のセット
メニュー構成:前菜1品、パスタ1品
(2種類からチョイス)ドルチェ&カフェ
追加二千円で主菜
 

このキッチンで勝負
貝3種のサラダ仕立て
揚げたて芽キャベツのフリットが良い仕事を。
耳、目、鼻に届きました
狭い店内から目を外に
ほっとします。
地元産のイノシシラグーを
山芋ニョッキで。
そう来たか。


B店
シェフとアシスタント2名で3人体制
カウンター席8席のみ
価格帯:ディナータイム約2万円のコースのみ(強気)



まずはお約束の儀式
本日の食材お披露目で
軽くジャブ
マグロとアボカドの3D
手切りローストビーフの
ミルフィーユ仕立て
あつあつ黒米リゾート
シェフ今日一番の見せ場
視線誘導しっかり出来ていました
〇〇ビーフの昆布〆タリアータ
肉の産地名忘れました
待ってました!
手打ち麺キッターラ
麺が赤っぽいのは
人参のエキスを練りこんだとか
コレコレ、ここにも有りました
愛媛西条市の”石鎚”
今、超人気のお酒

このオープンキッチンで気づいた事
①   主役はあくまでもシェフ
 シェフの人柄、生き様が手に取るように観察できますよ。
 個店でお客さんが知りたいのはシェフのプロフィールです。
 (経歴は、特技は、・・・)
 ※全国展開の多店舗のオーナーの事など
 一般のお客さんにはどうでもいいのです。

②   一番商品が客を呼ぶ!
惜しいかなこの2店、何がウリなの?、キモの料理が見えない。。。
「これもあれものオンパレードではなく
これは誰にも負けないぞ、の深ぼりの一皿が無くては」
普通のお客さん、昨日何を食べたのか殆んど覚えていません。

覚えているのは、おもてなし力だけです!

やっぱり高単価の店はその日のメニュー表を
お持ち帰りいただく位の配慮は欲しいところ。

これから、カウンタースタイルで
オープンキッチンのお店を計画されている方

この①②、クリアできそうですか?
お客さんは見てますよ

 (私はグルメ評論家ではありませんので個々の味の
評価は致しません)



で、いつもの
“小さなパスタ屋さん”開業のヒントを。
今回は
次回の呟きは食べ物って何業?です。
小でも大でもやっぱり千客万来っていいですよね。
食べ物屋は“エンターテイメント業”です。
小さな食べ物屋さん、店で作り、店で売る
店内で同時進行。実に単純明快な商いです。

という事は
①   店は劇場
②   キッチンは舞台
③   料理は役者
④   スタッフはプロデューサー
分かり易いですよね。
繁盛店はここの基本コンセプトをがっちり
押さえてイケイケどんどん。
 
 

ようおこし

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