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旅立ちの春に勝賀山

2022年3月11日

旅立ちの春
三女の卒業式でした。

1年生の冬からのコロナ禍で
本来の卒業式のカタチを知らぬまま巣立っていきます。

在校生のいない卒業式…
聞くだけの国歌と校歌…

卒業証書は椅子の下…
本当なら式後のホームルームで担任の先生から手渡してもらうもの。
一人ずつ花束渡したり、思い出の曲を合唱したり
写真を撮り合ってわいわいと華やかであるはず。

大人から見れば、いつもとは違って寂しい卒業式も
子供たちにとっては「卒業式をしてくれてありがとう」と
笑顔があふれていました。

このコロナ禍で我慢だけでなく、
「できること」に目を向け感謝の気持ちを示せるようになった子供たち。

強く生きていけると信じてるよ。

さて、先日の次女の卒業式後には、夫と勝賀山へ行きました。

勝賀山には「勝って喜ぶ・祝う」という意味があるそう。
コロナに打ち勝ち、無事卒業できたことを祝うに相応しい山。

この日もまた夫と勝賀山へ行ってきました。

登山口に駐車して車をおりると、登山道から女性がでてきました。
下山されたのかなと思いきや
「登られるのなら一緒について行ってもいいですか」と。

息子さんの住む地域の広報誌で勝賀山のことを知ったらしく
近くなので様子をみにきたようです。

靴を履き替え、身支度するのを待っていただいて
夫を先頭に出発です。

「足手まといにならないようにしなくっちゃ」
「大丈夫ですよ。ゆっくり行きましょう」

何度も振り返って女性を気遣う夫です。

「歩くペースは大丈夫ですか」
「大丈夫です^^」

一歩一歩しっかりとした歩みで

お話を聞いていると、
グループ登山で数々の里山を登られている様子。
私たちの登った山ほとんどご存じでした。

ところどころで休憩をとりながら約45分
もうすぐ山頂です。

3人一緒に三角点
息も切らさず登頂!すばらしいです。

風のない穏やかな午後
城跡広場をしばらく楽しんで

階段道を下山します。

小山、浄願寺山、野山、石清尾山を一望
急勾配の坂道も難なく下山
「登ってよかった」
穏やかで優しい表情でした。

登山口まで帰ってきて女性とはお別れ。
「またどこかの山でお会いできるといいですね」

私たちも清々しい気持ちになりました。
「めでたい日」に鯛焼きいただきました。

おしまい

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