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【そのボールに愛はあるんか】

この話には今野もおかみさんも出てきませんし、アイ〇ルの宣伝でもありません(笑)

私はドッジボール大好きお兄さん、とTwitterではアカウントを作り様々な発信をしています。
施設長としての心構えや、若手や夢を持って保育の業界に飛び込んだ人が楽しく仕事できるような発信をしています。

施設長という立場になったので、本当は自分で全部やりたい事をスタッフにしっかりと伝え、その通りに動くのではなく、そのスタッフの考えや想いをしっかりと乗せて子ども達と向き合ってもらう。
そんな働きかけをしています。

なので体育館遊びも私が仕切らずに、その遊びの時間のコーディネート、安全管理、対応もスタッフに全部任せています。
自分が入ってしまうとほかのスタッフが成長しないからです。

本当は全部自分でやりたいです(二回目)(笑)
でも任せるのが私の仕事だと思っています。

うちの施設には若い男性スタッフが複数名います。
子ども達の頼れる兄貴分として、そしてなんでも話せる身近なお兄さんとして慕われています。

ある時その若いスタッフの仕切りで子どもも交えてドッジボールをしている所に参加し遊んでいる時に私は違和感を感じました。

「何か違うんだよなぁ」

それは子どものチームワークや、投げ方、キャッチのできなさ、俺が俺がでみんなでボールに群がる、そんな姿の事ではありませんでした。

何度か入って、よーく観察して少しづつその違和感がなんとなく見えてきました。

若い男性スタッフの投げるボールが強すぎるのです。
その時は「強すぎるなぁ」ぐらいの違和感でした。

ただ、私も本気で投げます。
投げたボールが壁に当たり体育館中に響く音がしたり、おろしたてのボールを3日でパンクさせた事もあります(笑)

若いスタッフの投げるボールも私と同じくらい(私のほうが強いですが‼(笑))強いのですが、なぜか「強すぎるなぁ」という違和感を感じたのです。

「なぜ子どもも逃げ出すくらい強いボールを自分も彼も投げているのに、違和感を感じるのだろう。違いは何だろう」

そう考えるようになりました。

①子ども達は彼より私の強いボールを受けたがる
②彼のボールは逃げる
③「〇〇(若いスタッフ)のボール「は」怖いんだよなぁ」という声も聞く

こんな状況が見えてきました。

そして、何度も自分の中で考えて見つかった答えがタイトルにもある

「そのボールに愛があるか」

ということでした。

どういう事か。

私は子どもに強いボールを投げる時、必ずその子がしっかりと胸で抱え込むようにキャッチできる軌道とコントロールを意識して投げるようにしています。
足や顔面、背後、わざと取りにくい球を投げるなど、隙を狙って「アウトにする投球」をしていません。
キャッチできれば「ナイスキャッチ‼」と全力で声をかけます。
この私の投げる球筋でキャッチできない場合は、必ず胸で弾かれて取り損ねるパターンになります。
それは「大人の球が強いから無理」でなく「もう少しでキャッチできたのに」という子ども自身が「次はキャッチしてやる」というポジティブなアウトに繋がります。
そこですかさず私は「惜しい‼」「しっかり胸で取れているから次は絶対取れる‼」とポジティブな声掛けをするようにしています。

これが「愛」なのです。

私が一緒にドッジボールに参加する場合は
「その子がドッジボールを楽しめるように、子どもに矢印を向けて投げる、キャッチする、動き回る、声をかける」
を絶対に意識しています。

若いスタッフはそれがなく、「ただ一緒に参加して自分自身が子どもを当てる事を楽しむ」動きをしている。
それがボールの強さに表れているから私は違和感を感じたのです。
「ただアウトにしよう」その意志しか感じなかったから違和感を感じたのです。

これに気づいたときに私はその若いスタッフに感謝しました。
今まで自分のドッジボールを子ども達と遊びでする時、指導として関わる時にしていた自分の行動を言語化できたからです。

「違いは何だろう」

こう考える事が自分の成長の第一歩だということを改めて感じました。
スタッフへの指導の時に感覚で伝えるのでなく、具体的にどうしてこういう動きをしているのか、を言語化して伝える。

このスキルは立場が上がれば上がるほど必要になってきます。

今回はドッジボールというツールでしたが、言語化するのは仕事で身に着ける事が大事だと改めて感じました。

ということで、愛のあるボール、受けてみたい方、いらっしゃいませんか?(笑)

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