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国連英検特A級 外務大臣賞への挑戦(5回目の受験に至るまで)

2022年12月11日(日)午後13時00分、2年超にわたる国連英検への挑戦が一旦終わりを告げた。

2020年10月、あの日私は広島で初めて国連英検特A級の受験。会場にはわずか3人の挑戦者。英検1級に合格してから7年、TOEIC990を取って3年、「当然受かるだろう」という甘い気持ちで試験に臨んだ。

結果は惨敗。合格点からは7点及ばず不合格。
2回目の挑戦は2021年5月、前回の悔しさを胸に3月から勉強会を始めた。このときのメンバーは3人。そして合格者が出た。この感動は忘れられない刺激になった。が、自分は不合格。合格体験記を見るたびに「必ず次はここに載る」と決意した。

3回目、2021年10月試験。国連知識に加え、英文雑誌を積極的に読むようになっていた。気持ちを切り替えようと、福岡で受験。一次合格発表までの1か月、期待はしていなかった。

結果は、初の一次試験通過。通知を開封した後は興奮で手が震えていた。

「東京に行ける」という喜びを噛み締め、2次試験に臨んだ。思ったよりリラックスして楽しく会話ができた。そして2022年1月、初の合格通知が届いた。

総合評価10点で満点という評価。今までやってきたことが報われた気がして、試験に合格して涙を流すという初めての体験をした。
しかし、コミュニケーションと発音の項目が9点だった。「完全満点とは言えない」そう思い、2022年7月リベンジのために4回目の受験をした。

今度はコミュニケーションの項目も10。あとは発音のみ9という結果だった。この頃嬉しかったのは、かつて3人で始まった勉強会メンバーが合計20名を超えたことだった。試験に向かって努力する自分より遥かに経験豊富な大人たちが、一つの目標に向かって頑張る姿が何よりも眩しかった。こういう人達と、語学を楽しんでいきたいと思った。

そして2022年12月。5回目の挑戦、今回の受験で一度この試験に区切りを付けようと決めていた。毎週の勉強会、Twitter上での交流、一人では決して継続できていなかった。

巣鴨の会場には数人が待合室にいた。集合時間から数分経って、一気に3名の受験者が試験会場に案内される。緊張はなかった。3回目の受験ということで、楽しむ気持ちしかなかったのは、自分の中で一番の成長だと思った。

試験会場の扉の前に立った。今からこの15分から何が起こるのか、胸を躍らせているのも束の間、すぐに室内に案内される。ここから本試験だ。
(続く)


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