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ゲームチェンジの世界史

世界史好きなので、タイトル見てジャケ買い。

大まかに言えば、ゲームチェンジとは何か、ゲームチェンジのきっかけ、ゲームチェンジが起こるとどうなるか?について触れられている。
そして最後にはゲームチェンジの時代を我々はどう生きるか?についても書かれている。



高校世界史の知識があればかなり楽しく読める。それもそのはず、著者は河合塾の世界史の講師だから。(ワタクシは存じ上げなかったが・・・)
教科書通りの理解では間違っていることもあり、教える立場としても葛藤があると思う。知りすぎているからこそいろいろ許せない部分もあるのだなと。

戦略や戦術についても触れられていた。ただ詳しくは触れられていない。
おそらく本書で語るには長すぎる(本筋からも外れるし)という著者の配慮もあったのだと思う。
ワタクシも昔クラウゼヴィッツの戦争論を読んだことがある。確か中巻がほぼ戦略と戦術の話で持ちきりだった記憶がある。
それなだけに著者が書いている内容が腑に落ちた。そして戦争論を再読したくなった。

何かを教えるとなると、ただその教える部分だけでなく、周辺知識も教えた方がいい。聞いている方も楽しいだろうし、理解もしてもらいやすくなるだろう。
自分の得意分野を掘り下げていけば、穴の直径は自ずから大きくなる。
この直径は人の輪や交流となり、自分を豊かにしてくれる。
本書の内容とはほぼ関係ないが、そんなことも教えられた気がする。




愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

先人の失敗を反面教師として、常にアンテナを張り、ゲームチェンジを察知し、臨機応変に対応していかなければならない。
前例のないことが起こる・・・これがゲームチェンジが起こる要因。
今まで通用していたことがとたんに通用しなくなる。
総じて言えば、たいていの人にとっては生きにくい時代である。
そしてワタクシたちは今ゲームチェンジの真っ只中に生きていることを歴史から学び、それに対応していくべきである。
本書の読後にどう行動するか、そこが重要である。





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