不適切にもほどがある

最近人気を集めている新ドラマ、不適切にもほどがある。
たまたま知り合いに昭和と令和がどう違うのかという話をしていたときに、勧めてもらった。

タイムトラベルで2つの時代を行き来するという内容が興味引いて早速見ることにした。

1話目から大爆笑。
腹筋に筋肉痛が残りそうなくらい大笑いした。
昭和の人間の現代への不慣れと、昭和の当たり前の馬鹿馬鹿しさ。両方の様子が可笑しくて仕方がなく笑いが止まらなかった。

見ていくと、ユーモアがありつつもメッセージの部分が心を刺さって感慨深いものが込み上げてきた。

感慨深いものは、昭和と令和の比較というところにない。どっちがいいか悪いか、見ていくとそれぞれのいい面と悪い面が見えてくる。
それより、時代が変わっていきながら生きている人々の変貌に感動を覚えた。

昭和と令和の対称が大きく全面に出る話の中で時代の比較に取られやすい。しかし、未来の視点から振り返って過去を見たときに浮き彫りになる人の変貌に訴えかけるものがあるように感じてならない。

知り得ない予測不可能な未来に向かって誰もが希望を持って生きている。色々なものを抱えながらも今日より良い明日を望むのだ。しかし、望み通りにことがいかないのは人生である。

あのとき、もしこうだったら。振り返ってみればいくらでも分岐点が見つかるものだ。遠い未来から過去を見ていくと度重なる分岐点が人生を形作っていることが良く分かる。

特に望みと違う「未来」になっているときに、もしあのときあれこれしたら、という未練に苛まれる。

そんな思いを馳せながら、同時にもう一つのメッセージが語りかけられている気もする。
それは、時代にはその時にしかない特有のものがある。それは文化や社会だけではなく、人の生活も。今あるものを大切にする。

そんなことを言われているように感じながらも腹が痛くなるほど笑っている。

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