善きことの積み重ねが導いた希望の光
2023年終わりますね。毎年一年過ぎるスピードが速まってる感じがします。歳ですかね(笑)
毎月1回は更新したいと思いながら、今年は夏場全然書けませんでした!義務にはしたくないので、まぁしょうがないです。気楽に文章投げる場所としてツイッターがあるので、そっちを使いがちになります。
ただ大晦日は毎年何かしら残してきたので、ちょっと最後あがいてみます。
年末はこの数年、全日本フィギュアの現地観戦に行ってます。最初は一日だけだったのが、二日になり、気づけば全日程行くようになりました。NHK杯や世界選手権などの大きな大会にも足を運んだことがありますが、全日本の空気感はやはり特別だなと感じます。
応援している山本草太選手が秋にバナータオルを発売して初めての国内大会。海外試合の中継で画面越しに振っていましたが、満を持して会場で振る日がきました。
(今回養生テープの万能さを知りました笑)
前日練習の写真で度肝抜かれた一枚。自分に集中する姿に透明感半端ない……!
男子ショートがあった初日は競技会初のアリーナ席。すぐ目の前は氷の世界。選手が駆け抜けるたび風を切る音と自分の心臓の音とがせめぎ合う、なかなかにスリリングな席でした。
「笑顔で終わりたい」
今年の全日本はこの言葉に尽きました。点数とか順位とかより、満足いく演技を。練習してきたことを全部出し切った演技ができますように。試合会場の長野に出発する前に、地元の神社で手を合わせた時もそう祈っていました。
うまくいかなかった11月の中国杯から1ヶ月。どん底という日々を乗り越えてみせてくれた「カメレオン」は、最高にクールでカッコよかったです!ステップの終盤、ショートサイドから歓声があがったのを横目で見ながら嬉しくなって、そこから目の前に来た時、私もヒューヒュー言っちゃいました(笑)
実況・解説あり動画
1台のカメラで追った観客目線動画
実況・解説あり動画を見てから、観客目線動画を見るのがおすすめです。こちらはカット割り、切り替わりがないので、疾走感やプログラムの流れをより体感できます。フィニッシュポーズが音とバッチリ合ってて、うっしゃー!と立ち上がりました。場内に広がるSOTAグリーンの景色が目に優しかったです……。「NEW草太」を掲げて挑んだプログラムですが、NEWからTHEになった!こんな色も魅せられるスケーターだよと言いたい私は!
静かに燃えるこのガッツポーズ、めちゃくちゃカッコよかった!
こちらは満知子先生の豪快なガッツポーズ、めっちゃ元気でます!
ショート後インタビュー。ひとつ何かを乗り越えた表情に見えました。
一日おいてフリー。男子フリーの最終グループ(その前の第3グループから兆しはあった)は好演技の連発で、場内の盛り上がりも凄かったです。歓声と拍手で空気が震えてたし、なんならちょっと揺れたんじゃない?ビッグハット。
そんな熱々の空気のなか、私の心臓もますますうるさくなり、緊張感マックス。でも、去年までとはどこか違う感覚でした。緊張感はありながらも、不安とか雑念のようなものはなく、ただただ見守ろうと、そんな心境でした。
そして去年かなわなかったフリーのリベンジが、この日、ついに、結実するのを見届けられたのです。
実況・解説あり動画
1台のカメラで追った観客目線動画
今季なかなか3Aがきれいにはまらなかったので、3A+1Eu+3Sと後半3Aが決まった瞬間は思わず「よしっ!」と声が出て私も拳を握ったし、最後3Lzからの絶品足換えシットスピンでもう視界がゆがんできて、ステップの入りでの大歓声で目から汁がこぼれるのを抵抗なく垂れ流しました。
あの日会場にいた観客みんな「山本草太の物語を知っています」(2017年の全日本・西岡アナ実況より)だったんじゃないかと思うくらい、もう祝福の拍手が絶え間なく降りそそいでいました。推し目線、贔屓目あるかもしれないけど、みんなが待ってたと言わせてほしい。
2枚目の写真。ステップの入りで曲の盛り上がりと同時に雄叫びをあげるようなこの表情にショートサイドが沸いたのが会場中に伝播して、ビッグハットの天井吹っ飛ぶくらいのボルテージに昇華したように感じました。あの空気感と熱量は、今も胸の奥にあります。
1枚目のガッツポーズ。練習してきたことを全て出し切る。その目標を達成した瞬間の一枚。
そして2枚目は写真の力を感じた一枚。燃える瞳に輝く希望の光。
ジュニア時代から応援を続けてこられた草民(草太選手ファンの総称)さんたちに想い馳せた一枚。ふたりともここまで連れてきてくれてありがとう。
ショートの時は心の中で「いい点出ますように……!」と祈ったけど、フリーの時は点数のことは全くよぎらず、場内アナウンスで「山本さんの得点……」と聞こえた時に、「あ、点出る……」と思ったくらいで。直後に「ひゃくきゅうじゅう……」と聞こえた瞬間の歓声と「現在の順位は第2位です」で表彰台確定したことがわかって、キスクラで満知子先生とハグする姿が見えて、また目から汁がこぼれて、バナータオルで目頭を抑えてました。
逆ハの字笑顔!最幸なクリスマスプレゼントでした!
表彰式後インタビュー。どんな苦しい試合だったとしても、キスクラでは感謝の気持ちから笑顔を絶やさなかった草太選手。だからこそこの晴れ晴れとした笑顔は、本当に本当に嬉しかった。おめでとう!ありがとう!
表彰式終了後、ロビーでフォロワーさんと喜びを分かち合えたことも嬉しかったし、幸せなひと時でした。いつも優しく接してくださる草民さんたちに出会えたことで、スケート観戦がより楽しい充実した時間になっています。悔しさは半分に、歓びは何倍にも。気持ちを分かち合える仲間は心強いです。今年もあちこちでお世話になりました!
この記事のヘッダーにした画像は善光寺で撮った一枚です。初日試合直前に滑り込みでご挨拶に行って、全日程終えた翌朝、お礼を言いに再度訪ねた時に撮ったものです。
草太選手はあいみょんさんのファンで、「マリーゴールド」が好きと公言されているのですが、フリーの日、ふと冒頭の歌詞
がよぎりました。
彼がどんな気持ちでこの曲を繰り返し聴いてきたのか、本当のところはわからないです。ただ、うまくいかない時も、希望の光が小さく細くなってしまった時も、ずっと目の前にそれはあると信じて、気持ちを切らさずに歩んできたからこの歓びにたどり着いたと思うと、その心根の強さに尊敬の気持ちでいっぱいになります。
「スケートを生きる。」
その道はこれからも山あり谷ありかもしれない。けれど、希望の光はどんなときも目の前で輝いて、山の頂へ導いてくれると思えました。今大会でひとつ大きな壁を乗り越えて、さらに強く美しくなった姿を見せてくれた草太選手から、自分もしっかり頑張らなくちゃと勇気と力をもらえました。
ゆっくりとでも一歩ずつでも前に進む気持ちを持ち続けること。日々できることを積み重ねて自分の道をしっかり歩んでいく姿を、たくさんの笑顔と希望をありがとう。2024年、もっと強い光を放ち、さらなる高みに向かって歩めますように。応援できる幸せと感謝を込めて……「そーちゃんガンバー!」