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【まなスト⑤】丸山さん(高卒認定試験・経験者)

今回、インタビューをさせて頂いたのは「丸山さん」。

丸山さんは、愛知県出身。地域の公立小学校を卒業後、私立の中高一貫校に入学。しかし、小学校の高学年から登校が不安定な状態にあり、高校1年生のときに「通信制高校」に転校、その後、独学で「高卒認定試験」に合格し、大学受験。現在は大学で教育学を学んでいます。

今回は丸山さんに「高卒認定試験の話」などを中心に聞いてみました!


「小中高」の出来事。

丸山さんは「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」を受験し、その後、大学に入学したそうですね。高卒認定試験を受けるまでには、どんな背景があったのでしょうか。

「はい、高卒認定を受けるにはさまざまな背景がありました。
遡れば、小学校の4年生のころになります。そのころ、学校で少し嫌なことを経験し、その後、学校に行くのが嫌になってしまいました。完全に学校に行くのをやめてしまったわけではありませんが、週に1回程度学校にいくような感じだったと思います。そんな背景もあり、ほとんどの同級生が公立中学校に進学するなかで、私は他地域の私立中学校に進学しました。親としても、違う環境に行ってほしかったのだと思います。」

そうなんですね。その後、中学校に入学するわけですが、中学校と高校ではどのような生活だったのでしょうか。

「中学校では環境が変わりましたが、学校に毎日通うことができませんでした。年間30日間~60日間の欠席だったと思います。年間60日以上休むと、進級に影響するらしく、その日数を超えないように休んでいました。その意味では少し余裕があったのかもしれません(笑)。実は私は勉強は嫌いではありませんでした。得意科目と不得意科目はありましたが、勉強すること自体は好きだと感じていました。それは今でもそうです。」

「高卒認定試験」を受けるまで。

丸山さんは高校進学後、高校1年生から2年生に上がるタイミングで「(県立)通信制」に転入されたそうですね。通信制高校に転入されたきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

「一番大きいのは『出席日数』ですね。高1の夏ころから体調を崩してしまい、学校に行けない日々が続いていました。さきほどもお話したように、欠席日数が一定以上を超えてしまうと、進級ができなくなってしまうので、そのときに『通信制』を考えるようになりました。私としても、学校に行かなくて勉強が進められるならば、そのほうが良いと思っていました。」

通信制の高校に入学するときには、どのような試験を受けたのでしょうか。

「正直あまりよく覚えていないですが(笑)。
メインは小論文でしたね。たしか「なぜ入学したいのか」ということをテーマに400字程度で書きました。あとは、面接がありましたね。面接では『大学に行きたい』ことを伝えました。通信制に入学する時点で、大学には行きたいという気持ちは固まっていました。なので、実は通信制高校に入学する前から『高卒認定試験』の学習をはじめていました」

「高卒認定試験」の対策。

通信制高校に高2の4月に入学した後、8月に「高卒認定試験」を受けることになるわけですね。かなり短期間で対策をしたように感じますが、どのように勉強したのでしょうか。

「まず、対策期間としては約6か月くらいでした。まずやったことは、認定試験の過去問を解き、対策が必要な科目を理解することです。私は数学などは得意でしたが、文系科目は苦手でした。特に英語は『hello』のスペルも描けないほどでしたので相当です。しかし、一度問題を解いてみると、解ける部分と解けない部分を知ることができました。その後は、学習スケジュールを立て、1科目ずつ勉強していきました」

「高卒試験」はどんな試験なのでしょうか。

「そうですね、大学入試と比べると2つ大きな違いがあると思います。
ひとつ目は、試験の科目数です。大学入試試験よりも選択科目が多いので、より広く対策をする必要があります。逆に言うと、大学入試ほど問題は難しくありません。基本がわかっていれば解ける問題ばかりなので、特殊な対策をする必要もありません。
ふたつ目は、絶対評価である、という点です。大学入試は定員があり、相対評価で合否が決まります。しかし、高卒認定試験は一定の合格ライン(6割)を超えていれば合格できます。全科目6割を超えなければいけませんが、合格した科目は次回の受験で免除にもなります。年に2回(8月・11月)に試験があるので、大学入試よりもチャンスは多いです。1回失敗しても、何度でもチャレンジすることができます」

「高卒認定試験」を考えている人へ。

今回は貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございます。高卒認定試験は周りに経験者がいない人も多く、とても助かりました。最後になりますが、これから高卒認定試験を受けることを考えている人に向けてメッセージはありますか。

「さきほどもお話したように、高卒認定試験は『絶対評価』なので、対策をすれば合格できます。私が一回で合格したのは運もあるかと思いますが(笑)。それでも、ダメだったらもう一度挑戦しようと考えていました。私の場合は、大学受験をすることをそもそも考えていたので、その点は特殊だったかもしれません。しかし、目標を持って挑戦をすることは大事だなと感じています」

今回は貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました!

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