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「啓蒙型ビジネス」の甘い罠。

こんにちは! 本日も備忘的に最近感じていることを書いていきます。お時間がある方はどうぞお付き合いを!

今日のテーマは「啓蒙型ビジネス」について。

魅力的だけど成功しないビジネス。
私は主に教育ビジネスにおいて事業をしておりますが、教育ビジネスでもそのほかのビジネス領域でもよく起こることがあります。それは「一見魅力的だけど、それを実際にやってみても成功しないビジネス」です。成功しない要因は、実際にやってみると「ニーズがない」「お金を払ってくれる人がいない」などが大半です。

このようなビジネスの多くは「啓蒙型ビジネス」だと私は思っています。啓蒙型ビジネスとは「現在の市場には存在しない商品・サービスだが、顧客を啓蒙することによって購買してもらうビジネス」のことを指します。私が勝手に作った定義ですが、この手のビジネスは良くあります。

例えば教育業界でいえば「意識高い系のサービス」はこれに該当します。高校生に最高の英語スキルを!、世界で戦えるITスキルを!、みたいなビジネスは一見、成功しそうに思えます。しかし、実際にそれをコンセプトにしてビジネスをしてみると、意外にニーズがないことに気づきます。ニーズがないというよりも、そのサービスに対してお金を支払う人がいないことに気づくのです。

私は1社目に入社した会社で痛いほど、このことを痛感しました。そして、市場啓蒙型のビジネスを推し進めていくのは「ものすごいコスト」がかかります。マンパワーも必要です。おそらく、自力でベンチャーとしてやっていくのは難しいでしょう。強大なスポンサーがバックにいて、ふんだんにリソースを使える場合にのみチャレンジすべきです。私も過去を振り返れば、啓蒙型ビジネスに手を出して、散っていった教育ビジネスがたくさん思いつきます。危ないのは、啓蒙型ビジネスは、一見、すごく魅力的に思えることです。そして、それを人に伝えたときに誰も否定しませんし、むしろ、それあったほうがいいよね!みたいな感じで褒められます。思いついた本人もすこし気持ちがよくなってしまうのです。その流れで実際にビジネスをやっちゃったケースはいくつもあります。

あと、他業界での経験がある方が、それで失敗することが多いように感じます。IT業界にいる方が教育業界に入ってきて失敗する、みたいなケースですね。システムと教育サービスの線引きがしっかりできていないと、これが起こりがちです。これは自戒も込めてですが、やはり業界で新しいビジネスをするためには、その業界での経験を積む必要がありますよね。

地味だけど成功する「課題解決型」ビジネス。
最後にですが、じゃあどんなビジネスが成功するのかというと、これはありきたりですが「課題解決型ビジネス」です。市場の顧客が「現在、抱えている課題を解決するビジネス」です。多くの人は、現在(目の前)の課題を解決することにしか「お金」を払わないのです。もちろん先の先を見据えて行動できる人もたくさんいますが、そこに対して「お金」を払うかというと、それはまた別問題でしょう。

新しいビジネスを考えるときには「課題解決型ビジネス」から考えましょう。それが今回メモしておきたいことでした^^

また次回!

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