小説製作秘話&裏話『紅白薔薇に口付けを』#1

 藤波真夏です。
 最近お仕事が忙しく、なかなか更新ができませんでした。
 今回も小説制作秘話&裏話を綴っていこうと思います。


今回の創作小説は?

 今回の創作小説は…、

 「紅白薔薇に口付けを」です。

 小説URL↓

https://ncode.syosetu.com/n5809dw/

 まずはあらすじです。

 時は大正時代。東京にある東京帝国ホテルにて小説の授賞式が行われていた。そこの目玉は最年少文学賞。見事最年少文学賞を受賞した作品の一節にこのような記述がある。
「ある日、彼は思った。どんな試練がたたみかかってきても前を向くしかない。薔薇の運命に抗うと---」
 これは大正という激動の時代を生き抜いた、若者たちの記憶。

 美しい薔薇には棘がある。薔薇に魅入られ、棘に囚われた若者たちの記憶。


小説を思いついたキッカケ

 今回の小説は大正時代を背景に描いたものになります。
 noteでご紹介した「お花屋さんの手帳」「アヤカシ草子」とは全然違う世界観です。私自身書いたことはありませんでしたが、思いついたが吉日、必死に書き進めていったのを今でも覚えています。

 この小説を思いついたキッカケですが、時代設定の大正時代とも全然関係ないところから思いつきます。
 
 それは、喧嘩でした。

 紅白薔薇を思いついたのは大学生の時です。noteの方では何度も書いていますが、私は学生時代に演劇同好会に所属していました。
 そこで発生した喧嘩が全ての始まりでした。

 演劇同好会で私は照明専門の裏方スタッフをやっていました。その照明裏方スタッフは私だけではありません。私には相棒とも呼べる相方がいました。
 男の子の相方です。
 相棒と呼ぶとその男の子に怒られてしまいますが、私にとってはそんな存在です。

 相棒ではありますが、私にとってはコンプレックスでもありました。私は高校の時に演劇部に所属していたので一応経験者ではありますが、相棒はそれ以上の経験を積んだ為に、様々なことを知っています。
 そしてサークルの同期からも信頼が厚い!
 そんなことで、私にとって相棒でありながら大きなコンプレックスになっていきました。

 そんな私たちに事件が勃発します。
 取っ組み合いのような喧嘩ではなく、ちょっとした口喧嘩でした。私たちに後輩ができ、その教育方針で激しく言い争いました。
 余計なことを言うな。大事な後輩の育成は俺がやるから。
 
それを聞いた私は怒りを覚えました。散々な口喧嘩の末、私が折れて相棒に委任することになります。

 向こうが覚えているかどうかは存じ上げませんが、私はそれを許す気は毛頭ございません笑
 誤解のないように弁解すると、現在は仲良くやらせてもらっています。雨降って地固まる…的な感じでしょうか?

 相棒に対するコンプレックスと口喧嘩がキッカケで今回のお話の根っこのようなものを思いつきました。


タイトルの謎

 さて、前述では喧嘩が元で思いついたと書きました。
 私自身が抱く相棒に対するコンプレックスに苛まれており、その焦燥感がもしかしたら小説の中に入ってるのかもしれません。
 では、まず何故タイトルが「紅白薔薇」なんでしょうか?
 それは単純な理由があります。

 喧嘩が全ての始まりで、当時私が白い服を来ていて、相方が赤いジャージを着ていました。
 そして小説のタイトルを考えている時、思い出したのは喧嘩した時の光景でした。
 紅白は対照的なものでした。対照的なタイトルを模索していた私は、これを即決で採用します。いたって単純な理由なんです。

 薔薇を選んだのも、紅白薔薇の響きがいいなあと思ったからです。
 私はいつも小説を書く際は、小説で参考になる資料など下調べをして、世界観をガチガチに固めて、設定をしっかり決めた上でおおよそのプロットを考えて書き始めています。
 それを前提で考えてみれば、結構紅白薔薇に関してはかなりルーズに決定してしまったところがあります。
 実は、当時私…失恋してました。
 好きな人がすでに付き合っていた人がいたこと、その相手が私の友達だったことでかなりショックで、私はあまりのショックで東京の夜の街をどことなく徘徊していました。
 もしかしたら、その失恋のショックから、設定がルーズになった?
 のかもしれません…。


おわりに

 今回はこのくらいにします。
 現在21時を回ったところですが、眠気がひどいので一旦はこれくらいにして、次回へ回します。すいません。
 次回の更新をどうぞお待ちください。

☆Manatsu Fujinami☆

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