12/3はみかんの日!!〜みかん渡航記〜

こんばんは。
東大みかん愛好会の運です。

諸々のアドベントカレンダーに12/3のみかんの日を登録したのに遅くなってしまいご迷惑をおかけしておりますが、みかんを食べていればみかんの日なので、毎日がみかんの日ということで許してください()

さて、1年を振り返る意味も込めて、今回は2023年に僕が訪れたみかん産地、みかん関連施設などを振り返ってみます!


2/13 三ヶ日

当時のインターン先のツテで、JAみっかびさんに訪問させていただきました。
東京から車で3時間ほどで着くので、日帰りドライブにちょうど良いくらいのアクセスです。

JAみっかび本所ではJAみっかび職員さんと意見交換をし、その後に選果場(みかんを品質によって選り分ける施設)を案内していただきました。

JAみっかび選果場入口にて「ミカちゃん」のお出迎え

AIやセンサーを用いた最新の選果の仕組みについて紹介していただくと共に、和歌山、愛媛と出荷時期をズラす戦略や、三ヶ日の土地としての特徴などさまざまなことを勉強させていただきました。(この頃の僕は、1年に3回もJAみっかびに訪れることになるとはとても想定していなかった、、、今となってはJAみっかび職員さんが顔見知りだらけになってしまいました)

2/15-16 太良

お次は太良。みなさんは佐賀県にある太良町という場所をご存知でしょうか?
佐賀県は実はみかんの生産量全国6位。そして太良町は「太良みかん」のブランドでも知られるみかん産地なのです。

福岡市からレンタカーを借りて2時間ほど運転しました。みかん産地訪問は車必須です。

お世話になった農家さんs
とても絵になる

おそらく産地訪問がなければ人生で行く機会がなかったであろう太良。ありとあらゆる魅力に溢れる土地でした。柑橘が美味しいことはもちろん、竹崎カニや牡蠣などの海鮮、佐賀弁で喋る人々や、「月の引力が見える町」という名の通りの見事な潮の満ち引きなど、全人類一度は太良に行ってほしいほどの魅力が詰まってます。

農家さんにお願いして太良でも選果場にお邪魔しました。
別に農家でもないのに週に2回も選果場行く人類多分いない。いつか選果場のレーンに流されてみたい。

3/25-27 周防大島

3月は山口県周防大島に訪問。周防大島は知る人ぞ知るみかん生産地です。

広島駅まで夜行バスで移動し、そこから電車で周防大島手前まで移動。レンタカーを借りて周防大島へ乗り込みました。

特に有名なのが郷土料理の「みかん鍋」。

みかん鍋。みかんの存在感すごい。

味は食べてみてのお楽しみです。僕は好きでした。

周防大島の景色。天気が良ければ四国まで見渡せるそう。

周防大島でお世話になったのは山本弘三さん。あの「南津海」の生みの親です。南津海って何?って人は、4月くらいに八百屋に行ってみてください。南津海めっちゃ美味しいです。びっくりします。

山本さんは育種に大変力を入れており、毎年たくさんの新品種を試行錯誤して世に生み出しています。新品種はほとんどが県などの単位で生み出される中、個人でここまで育種に力を入れている農家さんは大変珍しいです。

一つの品種の育種に10年以上もの月日がかかるにもかかわらず、もちろん全ての品種改良がうまく行くわけではなく、世間に流通するのはほんの一握り。現地では、まだ名前すらついていない(そして今後もつくことのない)柑橘をたくさん食べさせていただきました。

9/28 掛川

少し空いて静岡県は掛川。三ヶ日にも近く、三ヶ日-掛川エリアはみかんの一大生産地です。

アクセスは都心から車で2,3時間ほどです。

極早生の収穫。まだ緑だけどおいしいんです。

お世話になったのは平野農園さん。みかん以外にもレモンなど様々な果物を育てています。ダチョウも飼っているらしいのですが、今回は見られず、、

今回の訪問は「京大農薬ゼミ」さんとの交流も兼ねていました。京大農薬ゼミさんは、京大のゼミで、みかんの省農薬栽培を研究しています。

弊会はみかんの栽培はしていないので、「みかん」を軸にしながらも活動の方針が異なる2団体の交流はかなり勉強になることが多かったです。

10/21-22 愛媛(松山)

とうとう愛媛に訪問することに。なんだかんだ愛媛に行ったことはなかったのでとても楽しみでした。

夜行バスで行って夜行バスで帰りました。疲れた。

今回の訪問の目的は「柑橘ソムリエ講座」の受講でした。
柑橘ソムリエとは、NPO法人柑橘ソムリエ愛媛が主催する資格で、試験に合格すると晴れて「柑橘ソムリエ」を名乗ることができます。名乗りたい。

蛇口からみかんジュース

さすが柑橘王国というべきか、みかんのプロモーションに関しては凄まじいものがありました。街中にみきゃんが転がってて、みかんも転がってました()

一通り柑橘を味わって、柑橘ソムリエ講座で勉強して、充実の2日間となりました。

11/3-5 愛媛(宇和島)

なんでまた愛媛に?と思う方もいるかもですが、柑橘ソムリエは、講座を受けて2週間後に試験があるため、また愛媛に訪問する必要があるのです。なかなかハードル高いなあと思ってましたが、気がついたら柑橘ソムリエ講座に申し込んで気がついたら2週間おきに愛媛に行く柑橘ラバーになってしまっていました。みかん愛好会は恐ろしいですん

柑橘ソムリエ試験の合否は1月らしいので、気長に待っております。

また、この機会なので産地訪問もしてしまおう!ということで、宇和島のニノファームさんに訪問させていただきました。

みかんを収穫するわたし

ニノファームの二宮新治さんは、柑橘ソムリエの代表もされており、柑橘エキスパートです。美味しいみかんの作り方を熟知しており、同じ品種でも木が違えば味が違うこと、みかんの目利きの仕方など、ソムリエ講座で学んだことを農園にて改めて教えていただきました。

ニノファームからの景色。美しすぎる。

番外編

今年は海外に行く機会が多かったのですが、気がつけば現地のスーパーで柑橘を探してしまう体になっていました。

ボストンのスーパーで見つけたデコポン

こちらはボストンで見つけたデコポンです。デコの部分が力士のマゲに見えることから、「sumo citrus」としてアメリカでは大人気です。
本物が見られて満足。小ぶりだったけど味は悪くなかったです。

ケニアで見つけた柑橘

こちらはケニアのスーパーで見つけた柑橘。オレンジのような、温州みかんのような、謎の品種でした。こちらも味は悪くなかったです。

ヘルシンキの空港で見つけた柑橘

ルビー、ネーブル、クレメンティンなど、地中海を感じさせる柑橘ラインナップでした。ネーブルとクレメンティンを買いましたが、なかなか美味しかったです。

まとめ

今回は僕が巡った産地についてまとめてみました。今回ご紹介した他に、湘南エリアや大田市場など、様々な場所に訪問することができました。コロナ禍も落ち着き、今年はたくさん産地に行けていい年でした。

個人的なみかん産地の魅力は、みかんがたくさん食べられることはもちろんのこと、そこに付随する人の温かみや景色の美しさにあると思います。

美味しいみかんができる条件の3つの太陽(直射日光、石垣からの反射、海からの反射)にも示される通り、美味しいみかん産地は海に面している開けた急斜面の土地が多いです。
人が出入りするにはかなり悪い環境ですが、その分景色は美しいです。(また、海に面しているので海鮮もとても美味しい)

農家さんへ産地訪問するにはなかなかハードルが高いかもしれませんが、日本にはこんなにもみかん産地が広がっているんだと思うだけで、少し豊かに生活できそうだと思いませんか。

みなさんもぜひみかん産地へ!!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?