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絵描き宣言

先日、開業届をようやく出してきた。
フリーランスの画家、兼デザイナーとして、なんとかやっています。

絵を描くこと。
それは「画家」と名乗るには必要で当たり前なこと。
そんな当たり前なことが、この数ヶ月、ほとんどできなくなってしまいました。

正直、なんでも「ビジネス」に見えて、人も物も何もかも全ては「お金」で回ってるように見えて、疲れてしまいました。
疲れてしまって、絵が描けなくなった。
頼まれた絵を描いて、また「ちょっとお値段がね、」って言われたらどうしようとか、でも絵で生活していきたいと望んでいるからには描かなくてはならないとか、いろんな矛盾したことがどんどん巡ってきて疲れた。

お買い上げいただいた絵のその後を知ったときも愕然とした。
コレクターさんなら飾る場所がなくてしまっておくのもわかる。
でも、雑に扱われているのを見て、すごく虚しくなった。

5月に雑貨屋さんをやったとき、場所的に人疲れしたのと、なんでも金銭で物を考える上から目線の方に出会ってしまってだいぶ参ってしまって、最終日にようやく終わる、ってタイミングで「どうでした?結構売れました?」って言われたのがすごく刺さりました。目の前が真っ白になった。
違う、私はお金のために描いたりグッズを作ったんじゃない、私の絵やグッズで人に喜んでもらいたいから作ったのに、どうして、ってなった。
ごめんなさい、本来ならこんなこと言うべきじゃないと思います。
でも私の開催した雑貨屋さんはそうじゃなかったんだ、人に喜んでもらうためのものじゃなくて、お金のためだったのか?と思ってしまってすごくまいりました。

私なんで描きたいんだっけ。
って気がついたら半年が経っていました。
その間にも展示はありました。
ありがたいことにお買い上げいただいたり賞もいただきました。
でもまだわからなくてもやもやして描けない日々が続いていました。

私は動物が好きです。
癒しでもあるし、嘘をつかない。彼らは裏切らないから、私は好き。
人間は好きになりたかったけどなれなかった。
だから私は動物を描いています。
ただ「かわいい!」だけじゃない、神聖さ気高さも美しさも不思議もある動物たちを描き続けていきたいです。

ちょっと、モヤってたことが解決したから、宣言だけしたくて。
描くぞ、私は。描くことしかたぶんできない。
音楽も中途半端だった。現代アートは型にはまらなくて、どうしようかと思った矢先に、絵があったのを思い出した。

いまは描かせておくれ。
もし道に迷ってたら、適当に声かけてくれたら嬉しいです。

最後に。
池田学さん、本当にありがとうございました。

がんばります。

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