四大元素と五行
タロットの勉強をしていると「四大元素」という言葉を耳にした事があると思います。
西欧の思想として重要なもので、タロットはこの考えに基づいた発想や絵柄がたくさんあります。
タロットの意味を理解するなら、覚えて欲しい言葉です。
タロットだけでなく、ファンタジーな物語の中でも見聞きしている言葉ですよね。
あと、この「四大元素」と並んで目にする事が多いと思われる言葉に
「五行説」があります。
タロット講座で「四大元素」の話しをすると「五行説」について聞かれることも多いので、両方をざっくりと説明します。
私はその世界をキチンと研究したり学んだわけではありません。
あくまでも
「目にした事がある言葉だけどよくわからない、という方はこのくらいに考えていてくれれば十分でしょう」
という感じの解説です。
「知ってる」
「わかってる」
という方は読まなくても大丈夫。
まず「四大元素」の解説です。
これは、古代ギリシャからの考えで、この世の物質は四つの元素から構成されている、というものです。
火・水・風・土
の四つです。
もちろん、具体的にこれらの物を混ぜてどうこうというわけではありません。
火に水を混ぜたら消えてしまいますし、水に土を混ぜたらただの泥です。
風(空気)と何かを混ぜたら、ホイップクリームが出来上がりますし。
直接的な物ではなく、この世界の全てはそういった性質のものが混じったり分離したりして作られてる。
そういう考えなんだ、と思ってください。
なんとなく、世界を構成するものとしてこの4つがある、というのはイメージ出来ますでしょうか?
日本人としても、そんなに理解出来ないようなイメージではないと思います。
ファンタジーだと、精霊の属性として出てきますよね。
サラマンダーは火。
ウンディーネは水。
シルフィードは風。
ノームは土。
ワンドのキングというカードで王様の足元にいるものがサラマンダーだとされています。
また、マントの図柄もサラマンダーが輪っかになり永遠を意味するウロボロスになった、と言われます。
小アルカナ全体では、こちらの一覧のようにカードと対応しています。
小アルカナという種類のカード自体が、思い切りこの発想を受けて作られているのです。
大アルカナでは魔術師のカードで、彼の前のテーブルにあるのが小アルカナで四大元素の象徴とされている品々です。
彼にとっては、この世の全ての力が目の前にある、という事です。
なので、彼は万能の魔術師と言われています。
それに対して「五行」あるいは「五行説」は中国を起源とする東洋の発想です。
世界はこの元素で出来ている、という考えは大体同じですが、こちらは5種類。
木・火・土・金・水
というもので四大元素とは少し違います。
さらに、この世の中にある物はこの五つに分類されて影響を与えあっていると考えます。
じゃんけんのように、コレには勝つけどこちらには負ける、とかこちらはコレを生み出す、とか。
互いに影響を与えあって、様々な関係を生んでいます。
少し複雑に思えるかもしれませんが、以外とあちこちで使われている発想なので、何となくでも覚えておくと色々な作品がより楽しめます。
詳しく語れるほど覚えなくてもいいので、なんとなく頭の片隅に置いておいてくださいね。
そうすることで、タロットだけでなくファンタジーな世界も楽しく理解できますよ。
サポートいただけたら、美味しいお茶でも飲んで、ますます読書に励み、知識を広げてまいります。 マニアックな本は高くつくので本当に助かります。 よろしくお願いします。